<2月14日(日)>


相変わらず寒いロンドン。ちょっぴり雪も舞った。

家でぬくぬくしてる私だけど、鎮痛剤ではなくて今日は風邪薬を服用。

滅多に風邪なんかひかないのに、こんな時に限ってなんてこった。咳するとすんごく痛いんだよ~プンプン


でも寝込む程ひどくはないので、この静養中にやりたかったyoutube三昧で幸せな日曜日。おとなしく座ってるしかないんだから、堂々と自堕落生活できていいわあ。ヴェニス記事ももう少し続きます。

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オペラ三昧イン・ロンドン

仮面カーニバルで練り歩いてた人たちの写真は昨日アップしましたが(→こちら )、私にとってベストだったのはなんと言ってもこのカップル。


オペラハウスを背負い込んでるオニイサンと(シャンデリアまでついてるよ)、頭に金色フェニックスを乗っけてるオネエサン(オジサンとオバサンかもしれないけど、動作から判断すると若い人たちだと思う)。フェニーチェLa Feniceは英語だとThe Phoenix、不死鳥なんです。


いま写真を拡大して初めて気が付いたけど、二人ともLa Feniceって書いた札を下げてます。そりゃそうでしょう、彼らを見て皆ぎょっとはするでしょうが、すぐに「あッ! オペラハウスが歩いてる」とピンと来る人は少ないでしょうから、他の場所にいたらわかってもらえない二人です。

オペラ三昧イン・ロンドン
私が彼らを目撃したのはまさにモデルにしてるオペラハウスの前だったので一層感激しましたが、当然彼らはここに長い間居座って入り口前の階段でポーズ取ってました。


サンマルコ広場の喧騒とは違い、オペラ座前広場はひっそりしてて、ちょうど待ち合わせてた人がカーニバルの人混みでなかなか着けないのを幸いに私は数十分間じーっと見つめていたので、「あら、キモノの人がじろじろ見てるわ」、と気味悪がってたかも。


      オペラ三昧イン・ロンドン


オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン

オペラ三昧イン・ロンドン
今回のヴェニス旅行で一番観たかったのはこのフェニーチェ劇場でした。ヴェニスは4度目で他の見所は済ませているのにここだけは中に入ったことがないですから。


1996年に火事で全焼した直後にヴェニスを訪れたことがあり、ゴンドラの中から廃墟になったフェニーチェの内部を裏から垣間見た時は悲しかったですしょぼん


だけど、不死鳥という名前の通り火事から5年後に問題克服して再建開始し、2003年に灰の中から感動的に蘇ったんです虹


残念乍ら滞在期間中オペラ上演はなかったので、見学ツアーに参加しただけですが、建物自体を愛でるためには却ってよかったかもしれません。

静寂の中でかつての様子を想像したらジーンとしたし、もし切符買ってオペラ観に行ったら貴賓席はもちろんオーケストラストールにだって座れませんもんねがま口財布


オペラ三昧イン・ロンドン オペラ三昧イン・ロンドン

オペラ三昧イン・ロンドン
全く新しいデザインのモダンなオペラハウスを造ることだってできたのに、今の時代に敢えて19世紀のスタイルで再現するというある意味斬新な案を採用したわけですが、過去の街ヴェニスに近代的なオペラハウスが出現するのも面白いとも思うものの、やっぱりヴェニスは歴史的雰囲気で統一する方が似合うんでしょね。


内部は当然どこも新品でピカピカに綺麗でカラフルで、まるでディズニーランドという気もしますが、でもこの様式で実際に完成した時はこんな感じだったわけだし、カーニバルで昔の衣装を着た人たちに接して古(いにしえ)のヴェニス想像モードになってる時ですから、この新しくて古い劇場は貴重です。


オペラ三昧イン・ロンドン
天井とかに描いてある絵が下手なのがナンですが、今回カーニバルのついでに入ることができて満足でした。


星空ツアーの後は劇場の回りを散策。ぐるっと回ることはできませんでしたが、今は真っ暗で静かな運河沿いにかつての入口があり、そこにオペラ観客はゴンドラで到着したそうです。

 

キャンドルライトの中、着飾ってオペラハウスに集まる人たちを思い浮かべると幻想的で、そしてちょっと幽霊っぽくもあり・・・


嗚呼、やっぱりヴェニスって素敵ドキドキ


              

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