<3月23日(月)>

ベルリンは暖かかったのに、ロンドンはまだ寒くてね。これで今週末は夏時間に移行になるってんだから、チャンチャラだわ。

旅行から帰ったら仕事が追い込みに入り忙しいんですが、ちょこちょこ旅行のことやら書いておきます。 まずは「えっ、また空港でトラブったの?」と言われそうな出来事から。

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ヨーロッパ大陸は近くても、飛行機に乗って行くにはやはり色々問題が起こるわけで、一年前のミラノ事件(→こちら )の悪夢からまだ完全に立ち直ってないのに、今回のベルリン行きで又「わーん、飛行機乗れないかもーっ!叫び」という事態が発生したんです。


早朝格安便を甘くみたことは反省して今後の教訓にしますが、今回前夜に泊まったスタンステッド空港近くのホ○デイ・○ンの、ホテルにあるまじき無責任態度には腹が立ちましたよむかっ



朝6時25分のフライトには5時ホテル発のシャトルバスに乗れば余裕だろうと乗り場に行ったら(予約はさせてもらえないんです)、結構大きなホテルなのにシャトルバスというのがえらく小さくて、すでに満員御礼で乗せてもらえず、「悪いけど、次のシャトルに乗ってくれよな、バイバイ」、と大して申し訳なさそうでもない運転手。


え~、そんな殺生な!ショック! 次のって30分後よ。



空港から2キロしか離れてないんだから、客を降ろしてすぐとんぼ返りすれば10分も掛からないでしょうが。しかも無料じゃなくて2ポンドもふんだくるってのに、なんてこった。早朝に確実に空港に着けるからホテルに泊まるのであって、そのために最大限の努力をしてくれないホテルなんて、なんの価値があるんじゃパンチ!


日本の温泉宿の送迎バスだったら、「へへーっ! お客様、申し訳ありませんが、すぐ戻って参りますのでお待ち願います、ペコペコ」って平謝りするのにね。

もちろんそんな日本的態度は期待してないし、きっと運ちゃんも「タクシーで行けばいいだろ、どうせお金もそんなに変らないんだから」と思って気軽に客を置いてけぼりにしたんでしょう。


で、ホテルの指定されたタクシー会社に電話したら、「ごめんよ、予約で一杯だからあと一時間は無理」、ですって。


「それじゃ困るから、さっきの運転手をすぐに呼び戻すんだ!むかっ」、という何組かの怒る客の当然の命令に、ホテルの受付嬢とマネージャー風男性が慌てて電話してくれたけど、他に用があるからヤダよと運ちゃんに断られちゃいました。じゃあ他のタクシー会社に電話してみるからということになったけど、「おかしいな、この番号通じない・・・」、という役立たず。で、「それ以外のタクシー会社だとすぐ来てくれても20分は掛かるから次のシャトルバス待つしかないですね」、とギブアップ。


頼んでおいたモーニングコールもしてくれなかったし、壁が一晩中きしんでうるさくて寝られなかったし、ほんとにひどいホテルだったわ。この辺じゃましなクラスの筈なのに。


などとイライラしてるうちに30分が過ぎて、次のシャトルに乗ったのですが、「まあ、こんな時間だからきっと空港はガラガラでしょ。ゲートが閉まるまでに15分くらいしかないけど、なんとかなるだろう」、と気楽に考えてました。一本シャトルに乗り遅れてもいいように行動してるわけだし。


しかし、それが甘かったことは空港に着いたらすぐにわかりました。朝6時前なのにごった返してる空港って・・・これが格安航空券の世界なのか!(注:私のはベルリンまで往復30ポンドの超格安で、日本円にして4、5千円がま口財布


すでにネットでチェックインは済ませてはいるんですが、EU以外の乗客は搭乗券にビザ・チェックのスタンプを押してもらわないと乗せてあげませんと言われているので、(実際にはそれなしでもOKな場合も多いようなのですが)、まずそれをしてもらおうとしたのですが、EU以外の客の少ない格安便専用空港でこの事を理解している係員すら少なくて、以前苦労したこともあります。今回もインフォメーションのオネエサンに場所を尋ねたら「セキュリティ・チェックの後よ」と言われました。それはパスポート・コントロールだろ!


長蛇の列のカウンターがもしそれだったら万事休すですが、幸いカウンターから出て来たオニイサンに「どこなのよ!」、と血相変えて尋ねたら、どこかに行こうとしてたのに、「よっしゃ、ここで待ってろ」、とカウンターに戻ってスタンプを持ってきてくれました。 ニコニコラッキーその1


まあ、スタンプはなくてもOKな場合もあるようだから、いざとなったらこの過程はすっ飛ばそうと思ってたけど、次のセキュリティ・チェックは避けられません。それがまた混んでたので、ここでスーツケース開けろとか言われたらオジャンだわ。


ベルで、ここで面白いことがあったんです。(それを書くためにこの記事書いてるようなものです)


私たちのすぐ前にいた若い男性が搭乗券を見せたとき、係員が「あのなあニイチャン、これルートン空港からのフライトやで。ここはスタンステッド空港なんやけど」、なんて言うんですもの、TVドラマじゃあるまいし、あり得ない! 面白すぎ~にひひ (ルートン空港というのは80キロ離れた別の格安チャーター便の小空港です)


普段なら、「キャハハ、信じられないお馬鹿さんね~」とせせら笑っちゃうんでしょうが、理由は違っても乗り遅れること同じということになりかねない我が身を思うと、一緒に泊まったstmargaretsさんと、「可哀相ねえ。私たちはホテルを責めればいいけど、彼は自分の責任百%だから思い切り辛いよね」 、と同情しきり。


それに、自分が問題を抱えてる時にもっと深刻な問題を持つ人が現れると救われて気が楽になったりするじゃないですか? だからなんだか和みましたね。ラッキーその2宝石緑かも。


それに、行けないかもと本気で思った時ですら「うわーん、死ぬ程口惜しい!えっと思わなかったのは、直前にオペラを降板したダムラウ女史のおかげでしょう。最大の目的だった彼女が歌うルチアを聴けないのなら、行けなくても大して惜しくはないわという気持ちでしたもん。ありがとう、ダムラウさん。(ん?)

あら、惚の字テノールのアラーニャはいいわけ?と自分でも不思議だったけど、やっぱりルチアはルチアですもんね。



・・・ えーと、間抜けニイチャンのことで話が反れちゃいましたが、


セキュリティ・チェックは係員のいい加減さのお陰で無事通過。後で気付いたらうっかりして水が一杯入ったペットボトルがスーツケースの中に入ってたんですけどね。ラッキーその3宝石赤と言うべきか


で、こんな時に限ってうんと遠くの搭乗ゲートだったりして、シャトル・トレインに乗らなきゃならなかったんですが、飛び乗った途端にドアが閉まって、これはラッキーそのもの宝石紫 ここで5分待ったらアウトだったかもですから。


で、やっとゲートに着いたら、当然乗客は皆とっくに飛行機の中だからシーンとしてて、係員だけが待ってました。ちょっと私のスーツケースは規定より大きいんですが、そんなことに四の五の言ってる時間もないのは好都合。文句つけたがるきつい係員もいるんですよ。


搭乗口閉鎖時間は15分近く過ぎてたけど、離陸時間まで15分あったので無事乗せてもらえましたが、ちょっとづつあちこちで遅れてたらほんとにヤバかったかも。だって時間厳守に異常に拘り、達成した時はファンファーレが高らかに機内に鳴り響くクラッカーライアン・エアですから、ちょっとでも遅れたら待ってくれないですよ、きっと。


ドリル

あらまあ、私ったら、こんなどうでも良いことを長々と書いてしまって、失礼しました。ここまで読んで下さった方には、私が食べたナイフとフォークソーセージ三昧ランチの写真でもご覧頂きましょうかね。


オペラ三昧イン・ロンドン


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