<4月24日(土)>
昨夜は自分だけ出掛けてしまったので、翌日の今日家でゆっくり夕食してシャンペンとケーキで祝ってもらいました。
ムスメからのバースデー・カードはすでにアップ済みですが(→こちら )、今日は誕生日に何をしたかを書いておきましょ。
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誕生日に働きたくはないわよね、ってんで、例年通り4月23日(金)は休暇を取りました。私さえそうすれば、毎日が日曜日のトーチャンと滅多に大学には行かなくてもいいムスメの3人で遊びに行けるわけです。(実は平日に彼らは一緒に遊びに行ったりしてて、カーチャンはよく仲間外れにされてんの)
目には見えない火山灰が降り掛かってはいるのでしょうが、今年は長い冬の後にやっと来てくれた春だから、というよりほとんど夏のような素晴らしい日だから、それは気にしないことにして、どっか車で行きましょう
で、出掛けたのは北へ車で30分ほどのSt. Albans。高速道路ではなく田舎の景色が楽しめるルートで桜咲くいくつかの街を抜けながらのんびり走れば気分爽快。
セント・オーバンスは壮麗な大聖堂と古代ローマの遺跡で有名で、去年ムスメが大聖堂で行われた新作オペラの小物を作った(→こちら )という縁もある、情緒ある街です。今回は大聖堂には行きませんでしたが。
写真はクリックで拡大します
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まずは16世紀の水車小屋を改造したレストランThe Waffle House(→こちら
)へ。こんな天気の良い日に外で食べると最高ですが、暖かい日とは言え、午前中はまだちょっと寒いし、さっき言ったことと矛盾しますがやはり火山灰も心配なので、今日は中にしときましょう。
ワッフル・ハウスというからには当然ワッフルが売り物なわけで、何種類かある朝食は全てワッフル付き。私はマッシュルームとスクランブルエッグ朝食にして、3種類あるワッフルの中から古代ローマ時代のレシピという珍しいワッフルを選びました。
それだけではあまりお腹も一杯にならなかったので、デザートも食べることにして、これも又もちろんワッフル。右の写真がデザートですが、どっさりクリームとチョコレート・フレークが乗ってて、これではワッフルが見えませんね。ワッフル三昧でこれだけ食べたらお腹一杯。
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彼方に見えるのが大聖堂 後ろがモザイクの遺跡
すぐ近くが古代ローマの遺跡。
今は広い芝生の公園ですが当時はVerulamium(→こちら )という街で、豪邸のモザイクの床が見事に残ってて、博物館に移されたものではなく、本当にここに2千年前からあったものだと思うと感激
床下暖房の設備も少し見ることができ、北国の寒さに耐えた古代ローマ人の苦労が偲ばれます。
近くには古代の城壁や劇場の遺跡もありますが、今日はパスし、その代わりに10年ちょっと前にできた博物館に入りました。
Verulamium Museum(→こちら )は大きな博物館ではないですが、この街で発掘された展示物の数は膨大。ローマ帝国からみたら北の最果ての辺境地だったイギリスですが、古代ローマ人の文化の高さは充分伺えます。
ほんとにローマ帝国は偉大。そう言えば、今日ドライブした道も古代ローマ人が作った道路だわ。地形を無視してやたら真っ直ぐなのが特徴で、イギリス中にあり、今でも恩恵を受けてます。
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次は街のセント・オーバンスの中心にあるMuseum of St. Albansへ。
お目当ては、この近くに住んでた映画監督スタンリー・キューブリック特別展示。トーチャンの一番好きな映画はいまだに「2001年宇宙の旅」だし、ムスメの大学のアート科の同級生が作ったキューブリック映画をテーマとするプロジェクト作品もいくつか展示されてるんです。
内部は撮影禁止なので写真はないですが、庭に立ってる黒い四角い物体は(ニセモノだけど)、「2001年宇宙の旅」で猿たちがギャーギャー騒ぐ柱monolith。
キューブリックの個人的なものが展示されてるのかと期待したけどそれはなくて、映画に関するものも大したものはないし、私は失望だったけど、まあ無料だし。
ということで、良いお天気に恵まれて気分の良い郊外ドライブになりました。やっぱりイギリスは田舎が一番美しい。
夕方帰宅してラーメンをすすり、着物に着替えてオペラハウスに行った時のことや吉田都さんの引退公演について又あらためて。