<8月27日(金)>
寒いけど、この週末はサマー・バンクホリディで3連休。わーいわーい
と、思ってたところに、悪いニュース。私は被害受けませんが、日本のオペラファンのために泣きます
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アンジェラ・ゲオルギューが9月のROH日本公演をキャンセルしたそうですね。→こちら
やっぱり、という程ではないけれど、なんか、あんまり驚きませんね~。
写真2枚は先月のROHでの椿姫(→こちら
)
今回のキャンセルは娘さんの具合が悪いのが理由とのことですが、子供を産んだことのないアンジェラが娘と言っているのは、若くして癌で亡くなった姉妹の遺児でしょうから、姪ですが、養子にしたのかもしれません。引き取って実の娘のように可愛がっていたのはよく知られた話ですから、お腹を痛めた子ではなくても大事な家族、心配で歌えないわってことでしょう。
「わかるわ~、そうよね、そんな時に遠い日本になんかとてもいけないわよね~。ファンの皆様も暖かく理解して下さるわよ~」、と言えるほど私は優しくないですけどね。プロの芸人は、自分のためじゃなくて、お客さんのために歌うんじゃないんですかね~ 本人が病気なら仕方ないけど・・・
ROHでもアンジェラには先月の椿姫と去年のトスカで失望させられたんですが、でもそれは数回のうち一回だけで他の日は出てくれたので、そんなこともあろうと(しょっちゅうあり過ぎですが)複数確保しておいた私は観られたのでいいんですが、今回の日本はそういう理由で全てキャンセルだなんて、切符代の高さは別にしても残念過ぎますよね。
それで、代役はエルモネラ・ヤオ嬢ですかぁ・・・・
ヤオ嬢はROHの椿姫としてお馴染みの人で、一昨年ネトレプコの代役として数回登場し、それが認められたおかげか、今年5月は最初からキャストされてました。
出来について、詳しくは、ネトレプコの代役の時は→こちら 、5月のは→こちら をご覧頂けると幸いですが、今年5月に私が撮った写真をまずどうぞ。クリックで拡大します。
ヤオ嬢は、真心溢れる丁寧な歌と演技で充分立派なヴィオレッタなんですが、声自体の魅力が絶大というわけではない中堅ソプラノで、ネトレプコやゲオルギューの代わりとしては格下で華やかさに欠ける存在と言わざるを得ないです。
いっそ、先月ゲオルギューの代役で登場した弱冠24歳のマリーナ・レベカ嬢だったらよかったのにね(→こちら )。
張りのある美声のレベカ嬢なら私も「将来絶対有望な新人歌手を聴けるのは却ってラッキーなことですよ」と言えるし、でかいNHKホールなら声量抜群のレベカ嬢の方が誰よりも向いてます。
でも、元気溌剌のレベカ嬢は第一幕のパーティ場面は映えますが死ぬ場面はサマにならなくて、そこはベテランで丁度よく痩せてるヤオ嬢の方が上手いわけで、要するに、二人とも出てくれたら文句ないですが、そんなことは望めないので、ヤオ嬢が日本で絶好調で歌ってくれることを祈ります。私は結局ヤオ嬢のヴィオレッタを5回聴いたのですが、好調とそうでない時の差が大きかったんです。
さて、がっくりしてる日本の皆さんにこんな写真お見せするのは気がひけるのですが、
幸せそうなアンジェラと一緒にいる男は、なんと別れたはずのロベルト・アラーニャじゃありませんか!(クリックで拡大します)
昔の写真じゃないですよ。今月ルーマニアで撮ったものだとアンジェラ自身が言ってますから。
ったく、もう、くっついたり離れたりしてるこの二人、またヨリが戻ったんですかね? それとも、その病気の娘をアラーニャが見舞いに行っただけとか?
どちらにしても、こんな写真を撮るくらいだから又良い方向に向かってるんでしょうから、二人ともファンの私は嬉しい限りですが、これではいつまで経ってもアラーニャに新しい恋人ができないじゃん。それを結構楽しみにしてんのに。