<9月13日(月)>

寒くてグレーなロンドンで、イタリアの明るい陽光を思い出しながら、どんどん書き進みましょう。

あと観光編とレストラン編を残すのみの4泊のイタリアン・リゾート・ホリディ日記ですが、今日は特別な意味合いを持った観光編を。

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ビーチホリディですから、特に観光をしようと思ってこの場所を選んだのではなく、ホテルのあるフランヴィァ・アル・マレも隣のペスカーラも特に見所なんてなさそうだけど、まあ一日くらいは街の様子でも観に行こうね、と思ってました。


しかし、なんと、予約して暫く経ってから、ご一緒したPrimroseさんにとってはペスカーラがとても大切な場所であることがわかったんです。


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一番のご贔屓歌手であるイタリア人バリトンのイルデブランド・ダルカンジェロIldebrando D'Arcangelo
の生まれ故郷!だったんです、アドリア海沿いのペスカーラは(ローマからは真東)。


やっぱり縁があるってことでしょう。不思議な力に導かれて、それまで聞いたこともないペスカーラに行くことになったとしか思えません。愛ですラブラブ


それ以来、Primroseさんはペスカーラを聖地と呼び、訪れるのをそれはそれは楽しみにしてらしたんです。


9月4日の土曜日、街のあちこちや海岸で、「もしかしたら彼もここ歩いたかもラブラブ!」、とうるうるのPrimroseさんでしたが、街の真ん中に確実にダル様が通いつめた建物があるので、真っ先にそこに行ってみました。


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Conservatorio 'Luisa d'Annunzioという音楽学校なんですが、夏休み中だし、外から見るだけかもと思っていたところ、中に入れたんです、嬉しいことに。


ネオクラシック様式の立派な建物は優雅な雰囲気で、ペンキ塗りたてなのかとても美しくて、学期中だったら楽器を抱えた若い音楽家希望の若者に会えたり、歌声が聴こえてきたりして、さぞや素敵なことでしょう。


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何か記念になるもの貰えないかしら、と事務員に「学校のパンフレットとか頂けます?」、と尋ねる可愛い赤ワンピのPrimroseさんは、どう見ても20代のお嬢さんにしか見えないので、入学希望者と思われたらしく、願書を取りに来週また来て頂戴と言われました。


でも、その事務員の女性、この学校が生んだ世界的バリトンであるダルカンジェロのことを知らないなんて、怠慢だわむっ


知ってたら、わざわざ日本から彼のファンが来たと思って、ファイルを探し出して彼の学生時代のこととかこっそり教えてくれたかもしれないのにね。残念。


旅行中何人かの地元の人にオペラはお好き?と聞いたんですが、誰も興味を持ってる人がいなくて、オペラハウスがないから仕方ないけど、折角オペラの国に住んでるのに勿体ないと思ったことでした。 いれば、ダル様のことを直接知ってる人もいたかもしれないのに・・・


宝石ブルーところで、猫ちゃんとの写真が素敵なPrimroseさんには今回の旅行では大変お世話になり、大感謝です。

ホテル探しを始め全てのことを事前に綿密に調べて頂いただけではなく、旅行中のメモ取り、帰ってから行動記録も手早くまとめて下さると言うマメさには脱帽で、ブログ書きにも重宝しています。本当にありがとうございました。私とはかなり年齢が離れているのですが、共通のオペラや音楽の話だけでなく、今回初めてあれこれお話できて、楽しいガールズトークの毎日でしたニコニコにひひ


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ソフトクリーム
音楽を出てからビーチをちょっと見て、Primroseさんが調べて下さったカンプローネという美味しいアイスクリーム屋さんに行き、外の席でサンドイッチでランチしました。


私が食べたのは馬肉サンド馬

この辺りの内陸では馬や羊が放牧されてるんだそうです。


デザートにはお勧めのマロングラッセのアイスクリーム。 なめらかで珍しい味でした。


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  ここはきっと一番高級なホテルね


ペスカーラは特に美しい街ではないけれど、観光客などいなくて地元の人たちだけの素顔のイタリアに接するのも、新鮮な体験でした。


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里帰りしてるダル様とどこかでばったり叫び、なんて超ラッキーなことは起こらなかったけど、縁の場所に来られただけで幸せそうなPrimroseさんとここに来られて、私もなんだかワクワクしたのでした。


もう少し街見学してもよかったんですが、抜けるような青空と太陽燦々のこんな日は、やっぱりビーチに行きたいよね、ということで、駅からタクシーでホテルに早々に帰り、着替えてビート板抱えて転げるように波乗りに行った最後の日でした。         


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