<9月15日(水)>
あれこれ忙しい中、頑張ってイタリア旅行最後の記事をアップします。ご一緒したPrimroseさんの詳しい行動記録メモがあるのでとても助かります。
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9月1日から4泊のペスカーラ(ローマから真東のアドリア海沿い)近くのリゾート旅行では、最初の夜は到着が遅かったのでホテルで軽く済ませましたが、折角ですから次の日からの3夜はホテルからタクシーでレストランに出掛けました。レベルがまちまちのレストラン3軒で、食べ物もさることながら、違う種類の地元民と一緒になれたのも興味深いものがありました。
一度くらいは奮発して高級レストランに行きたいわよね、と思ってたら、小さな街でもミシュラン星付きレストランがあったので、そりゃここでしょう 本当は最後の土曜日の夜に最後の締めをゴージャスにしたかったのですが、生憎その夜は貸切イベントがあるとのことで、それなら景気付けに最初の日に行っちゃいましょう。
Cafe les Paillotes
当然敷居は高いですが、Primroseさんがメールや電話でやりとりしたマネージャーのアンドレアさんが迎えてくれて、英語のメニュもあるし、お勧めはなにか、特産ワインはなにかまでわかっていたので、気後れせずに済みました。
半野外のテラス席で、涼し過ぎるくらいだったけど、夜の暗い海岸を眺めながらのディナーは雰囲気最高 もちろん客筋も上々で、金持ちそうな家族連れは子供もお行儀よくて。
前菜、左は私のリッチョーラRicciola(アドリア海名物の魚でカンパチに近い魚)のカルパッチョ
右はPrimroseさんの3種魚の前菜(白身魚2種、red mulletの春巻き)
メインとデザートは二人とも同じで、Ravioli di merluzzo con calamari, vongole eragu di verdure. (Cod ravioli with squid, clams eragu vegetables) タラのラビオリ、アサリとイカ添え。店のスペシャリティで絶品! 森のフルーツのミルフィーユも手が込んでてさすが。
Trebbiano d'Arbuzzoは地元の上品な白ワインですが、二人でグラス1杯だけだったので、食事代はそんなにお高くはならず、二人で€120弱。
9月3日(金)
昨夜のミシュラン・レストランは早くから予約してあったけど、他2件は、ホテルのコンシェルジュのお勧めに従いました。
海岸だからシーフードが美味しいのは言うに及ばずなのですが、意外なことに肉料理も名物なんだそうで、ちょっと内陸に入ると高台で、牛や馬、羊を放牧してるんですって。なので今日はお肉にしましょ。
Agli Amici
昨日のエキゾチックでゴージャスなレストランとは大違いの、労働者階級の家族が普段着にサンダル履きで来て、ガキンチョは鼻ほじくりながら食べてても不思議じゃないような超庶民的レストランでした。
当然英語のメニュなどなく、ウエイターのおにいちゃんは可愛いけど英語ができなくて、うーん何だろうこれ、牛かな羊かな、と困っていたら、英語のできる厨房のでっぷりおばさんが説明してくれました。
こちら側は私のArrosticini(ここアブルッツオ州の伝統的な羊料理)、あちら側はPrimroseさんのChieti(ペスカーラ近くの内陸部の街)のビーフTボーンステーキ。
これにミックスサラダとポテトフライを食べたら、お腹一杯になりました。質の良い素材をシンプルに焼いただけの料理ですが、柔らかい肉で素朴な味わい。
地元の赤ワインを1杯だけ飲んで、お値段は昨日の3分の1以下の€34。ホテルからタクシーで15分、往復で€50だったので、食事代より足代の方が高かったんですが、道すがらの風景はなんだか一昔前の日本の田舎みたいで、不思議な懐かしさを感じました。
9月4日(土)
またシーフードに戻り、ホテルから一番近い(タクシー片道€10)の中級レストランへ。
Lido Risotrante 「La Zattera」
シーフードのパスタ(ムール貝、アサリ、イカ入り)を一皿づつと、パセリ入りパン粉が乗ったイカを二人で半分づつ食べたら、これで充分。グラスワインを一杯だけ。
店の雰囲気も来てる人たちもお値段も、一昨日と昨日の中間で、普通の人がこざっぱりとした格好で来るごく平均的なレベルってとこでしょうか。
以上、3軒のレストランと、ホテルでも何度か食べましたが、さすがイタリア、外れはなく、何を食べても美味しかったので、外食にはリスクが伴うイギリス在住の私たちには羨ましい国です。
-- 完 --