昨日はムスメの大学の卒業式でした。(それが、アドリアーナ・ルクヴルール初日に行けなかった理由です)



えーっ! 今頃卒業式なの?



そうなんです。授業なんか5月頃に終わって、皆とっくに社会人になってるのにシラケルんですが、7月にやる大学も多い中で、なんでこの大学はこんな時期にやるんじゃパンチ!  貸しガウンは薄っぺらい上に着替える場所と式場が徒歩10分くらいあって、さらに長い間外で待たされて、学生たちが寒そうで可哀相だったこと。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン


卒業証書授与はセント・オーバンス大聖堂St.Albans Cathedral(一年前にムスメが小物作りで参加した新作オペラが上演された所です→こちら )で、パイプオルガンの響きも含め荘厳な雰囲気でした。でも、朝昼晩と3回(それを4日間続けて)に分けて行なわれた式の中でムスメの学部は夜の部半月だったので、壮麗な大聖堂を背景にした写真が撮れなかったのはとても残念。



300人くらいの卒業生は、一人だけセーターにジーンズという目立ちたがりなのか単なる間抜けかわからない男の子がいましたが、他は全員が黒いガウンとmortar boardと呼ばれる学士帽(って言うのかしら?)でとてもスマート。学長やゲストのスピーチも、すでに大人の世界で働き始めた彼らにとってはより感慨深かったかもしれません。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン



離婚が多いイギリスですが、こういう時には一緒に参観するようで、ほとんど両親揃って来てました。で、まるで小学生の運動会みたいに自分の子の時は張り切って写真やビデオ撮りに励みます。もちろん我が家も、なんせ一人っ子なので、トーチャンが写真をカメラ、私がビデオ係映画となって、他の子で練習して、一度きりの本番に備えました。寒いのに1時間近くも外で待って前の方の良い席も確保したしね。
オペラ三昧イン・ロンドン
肝心な瞬間を肉眼で目撃できないのは残念ですが、ムスメにとっては大切な記録ですから、なんとか上手くいってやれやれ。


        オペラ三昧イン・ロンドン


アートムスメはアート科でmodel makingを専攻したのですが、大卒就職難の中、久し振りに会った同級生たちも皆ここで学んだ技術を生かした仕事に充分恵まれてるとのことで、映画やテレビは不況でも需要は落ちないらしいので、まあなんとかなるんでしょう。


実力がものを言う職人の世界ですから、学位なんて役に立たないものの、やるからには良い成績をもらうほうがいいわけで、ムスメは頑張って1st class honours degreeという3段階の一番上宝石緑を貰えましたが、こつこつとまじめに努力する姿には(自宅が作業場だったので)我が子ながら感心したし、最も大事なのはそれが彼女の自信に繋がることでしょう。

さらに、セレモニー後のレセプションで担当教授から「アート科で数人いる1st classの中でも成績は君がトップだった」と聞いて、嬉しそうなムスメ。もしかしたら教授は自信を持たせるために他の子にも同じことを言ってるのかもしれないけれど、ムスメ本人がそう信じていることがこの際大切ですから。


というわけで、節目をまた一つ無事に越えることができてハッピーな我が家でした。



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