<12月23日(木)>

寒い中、クリスマス・シーズンが到来。いまだに有給休暇消化作戦実施中の私はクリスマス・イヴは休むので、明日からワ-イワーイの5連休クラッカー 大したことはしないのですが、24日は友人宅のクリスマス・パーティに参加し、25日はオニイサン夫婦をゲストに伝統的な七面鳥クリスマス・ディナー(シェフはトーチャン)。ムスメは去年に続きBF君の実家に3泊で出掛けてしまいます。26日から3日間は特に予定はないですが、更なる寒波が来るという予報もあるし、そうでなくてもクリスマス/ストライキ/修復工事で地下鉄は丸4日間動かない可能性大なので、トーチャンと二人で老夫婦のように家に篭もることになりそうです。

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オペラ三昧イン・ロンドン

12月19日、ウィグモア・ホールにヘンデルのメサイヤを聴きに行きました。


救世主イエス・キリストの生涯がテーマですから、クリスマスやイースターあたりによく教会とかで演奏されますが、宗教に興味のない私はそれらしい雰囲気を味わうためにメサイヤを聴きたいとは思わないどころか、なんとなく避けてきたので、今まで一度も生で聴いたことがなかったんです。

でも、いつか純粋に音楽として聴いてみたいと、良い歌手が出る時に行ってみようと狙っていたんですが、今回やっとその気になりました。


オペラ三昧イン・ロンドン
Handel 

Messiah

Early Opera Company

Sarah Tynan soprano (Sara Foxの代役)

Iestyn Davies countertenor

Nicholas Watts tenor

Derek Welton baritone

Christian Curnyn director



宗教を意識しなくても済む純粋のコンサート・ホールで音響も抜群のウィグモア・ホールで、お目当ては二人、ROHのニオベ(→こちら )でとても気に入ったカンターテナーのイェスティン・デイヴィーズと、ROHのタメルラーノで素晴らしかったソプラノのサラ・フォックス(→こちら )。


残念ながらサラ・フォックスは病欠でしたが、音楽通が集まるウィグモア・ホールらしいレベルの高い演奏で大満足でした。内容についてはウィキ(→こちら )でご覧下さいですが、18世紀から人気作曲家ヘンデル最大のヒット曲であり続けた理由も頷けるさすがの名曲です。私にはカウンターテナーの部分が一番お馴染みだし好きです。


イギリス人カウンターテナーのイェスティン・デーヴィーズは期待通りの素晴らしさで、特にCTはこじんまりしたホールで良さが発揮されるし、彼のふくよかで艶やかな声は、つい最近バービカンで聴いたジャルスキーやファジョーリよりも私好みであることを再確認。ニオベの時の化粧した顔も美しかったけど、素顔もなかなか。月のウィグモアのリサイタルも楽しみ。それにしても、今月は(ショルの不調は残念だったけど)上手なCTをたっぷり聴けてとても幸せラブラブ!


素晴らしかったのはイェステイン君だけじゃなくて、ソロは全員とても上手だったので更に楽しめました。特にテノールのニコラス・ワッツは聴いたことのない名前だったけど、素直な声にうっとり。構想中の注目若手テノール・リストに入れてあげましょう。


急遽代役となったソプラノのサラ・タイナンはENOでよく主役をやってる声も容姿もすらりと清らかで素敵だし、まるでリトルブリテンのルーカスのような坊主頭のデレック・ウェルトンも溌剌としてました。




ウィグモアの舞台はとても狭いので大コーラス団の登場はとても無理なんですが、なんと8人だけ。ということは各パートが二人づつだけなので、これはもうコーラスというよりソロもできる実力を持った人たちが出ざるを得ず、量による迫力はなくても質の良い立派な合唱でした。例のハレルヤ・コーラスなどはソロも合唱に参加してパワーは5割増しになったし。


尚、ハレルヤ・コーラスでは立ち上がるのが伝統らしく、今日も半分くらいの聴衆が立ったかしら。


残念だったのは、ウィグモア・ホールの美しい慣習である終了後の演奏者とのふれあいの機会が、今日はそこが男性出演者の着替え部屋になってしまったので入れなかったこと。英俳優ジェームス・マッカヴォイ(結構好き)に似たイェスティン君の写真撮りたかったのに。 理想的には着物姿でファンであることを覚えてもらいたかったのに、雪のせいでそれも叶わず更にがっくりガックリ


ま、でも素晴らしい演奏が楽しめたからいいことにしましょう。


では、皆様楽しいクリスマスをお過ごし下さいカクテルグラス



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