久し振りのトーチャンとの旅行は５月のナポリに決定し
、すでに飛行機、ホテル、オペラ切符を手配済み。
実はナポリは、５年前に９３歳で亡くなったジーチャン（→こちら ）が戦争中に駐屯していた所なんですが、連合軍による開放後なので危ない目にはあっておらず、それどころか、しょっちゅう進駐軍のために上演されたオペラを観に行ってとても楽しかったと私も聞きました。
なので、これを利用しない手はないと、旅行に関しては腰の重いトーチャンを説得するために散々、「ジーチャンが化けて出るとしたら、きっとサンカルロ歌劇場だよ
」と言ったものです。いくら父親思いだったとはいえ非科学的なことは一切信じないバチバチ理科系のトーチャンが「そうだな、幽霊になったジーチャンに会いたいしな」、と思うわけはないけど、やっぱりジーチャンがもしかしたら人生で一番幸せだった場所で同じ経験をしてみようという気になったようです。
しかし、サンカルロ歌劇場では戦時中は毎日オペラを、しかも違う演目でやっていたというのに（我が家に当時のプログラムがどっさり）、今ではほとんど上演されなくて、今では一年でなんと僅か５演目のオペラがあるのみという凋落ぶり
ほんと、ヨーロッパ最古のオペラ劇場だし、何もやってない夜は幽霊たちが集まってるかも。
まあ公演が少ないのでやる時は人気があるのでしょう、切符はすでにほとんど売り切れてたので、まずヴェルディのシチリア島の夕べの祈りを慌てて買ったというわけです（有名歌手など出ないのに、ROHでは絶対買わないような高い席にせざるを得なくてすでに散財
）。
で、ナポリには５月中旬に６泊します。どうせなら、私はシチリア島にも行きたかったのですが、トーチャンに抵抗されて、今回は短い旅行で我慢。しかし、ご存知のように、トーチャンと行くと一日中歩いてばかりという強行軍なので、１週間が体力の限界かも
今から歩行訓練しとかないと。
ナポリを拠点にして、カプリ島、アマルフィ海岸、ベスビオ火山、ポンペイ遺跡などを訪れる予定なのですが、カプリといえばここ、と（日本人は）思ってる青の洞窟にはおそらく行かないでしょう。私はすでに行ったことがあるし、神秘的なものには惹かれないトーチャンも興味なさそうです。日本人以外には全く注目されてないですしね。
その代わりカプリ島で見逃せないのはローマ皇帝ティベリウスが長年隠遁してたヴィラ。塩野七生さんのローマ人の物語の大ファンですから、今回もあちこちで古代ローマ帝国に因む遺跡を優先するつもり。
５月は観光にはベストな気候でしょうから、今からあれこれ日程を考えるのが楽しみで、ある意味すでに旅行は始まっているとも言えます。
サンタ～ル～チア～～、サンタ～ルチア～～～
イタリア・オペラはもちろんのこと、昔からナポリ民謡も大好きだし、イタリア語の美しい響きも耳に心地よく、イタリアはとても魅力的。５年半前にブログを始めてからだけでもすでにローマ、ミラノ、ベニス、ヴェローナ、ペスカーラと５回も行ってます（→こちら
）
。 語学の才能があれば是非イタリア語に挑戦するんですけどねえ。
あ、でも、その前に２月にバルセロナにも行くんです。こちらは例によって、オペラ仲間とオペラ鑑賞中心の旅になりますが、スペインは３０年ぶりくらいで、バルセロナは初めてなので、楽しみ。トーチャンと一緒だとゆっくりレストランで食事なんかさせてもらえないけど、バルセロナでは仲間と美味しいタパスをつまみながらわいわいとオペラ談義ができそう。
以上、仕事で忙しい時は、「働いてるからこそ旅行にも行けるんだから」、とでも思わないとやってられまへん。
