<3月2日(水)>
日は長くなったけど、この2、3日寒さがぶり返してるロンドンで、熱い私 いえ、発熱したわけじゃなくて、慌しかった2月が終わったと思ったら更に忙しい3月に突入したんでボーボー燃えてんの 金曜日からはなんと5連チャンでオペラやコンサートがあるしね
バルセロナ記事もなかなか進まないけど、今日は旅行のきっかけとなったリセウ歌劇場について。
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2月18日と20日に2回オペラを観に行ったリセウ歌劇場Gran Teatre del Liceu は、有名なランブラス通りの真ん中という一等地に位置する華麗なオペラハウスで、規模も新旧入り混じった様式もロンドンのロイヤルオペラハウスに似てると感じました。
新旧混じってるのは、1994年の火事で大被害を受けた時に燃えなかった部分はそのまま活かし(ロビー等)、後は建て直したからで(1999年再オープン)、スタイルに統一感はないのですが、古さと新しさの両方の良い点を兼ね備えていて、私は好きです。
ファサードは19世紀半ばの当初のまま。入り口に佇む妙ないでたちの中年東洋女。暖かいので羽織もコートも不要。
ランブラス通りの正面玄関を入るとクラシックな雰囲気だけど、ホテル・エスパーニャの隣の裏口はモダン。
地下には新しい大きなロビーがあり、何かイベントしてました。廊下もピッカピカ。
昔のままの優雅な劇場への階段は、品の良い淡い色調がエレガント
ここが一番ゴージャスな空間で、やっぱりオペラハウスにはこういう雰囲気が最高。
重いのに着物を運んできた甲斐がありましたわ。
ROHと席数は2千2、3百とほぼ同じでも、ここは席を上に積んだ感じで、後ろに広がるROHよりもなぜか小さく感じました。
火事で全焼して、昔のまま作り直したんだそうですが、新たに変えた天井画がねえ・・・
何の絵かもわからないんですが、私にとってはこれが唯一のマイナス点だ
平土間(140ユーロ)と、少し上の横の席(108ユーロ)に一回づつ座りました。左の写真は私の席からですが、ほとんど見切れずに座り心地もグー。右の写真は他人様の席ですが、衝立で見切れるので正面カメラアングルの映像まで付いてるなんて、スカラ座に爪の垢でも飲ませたい優しい心遣いってもんです。
尚、平土間席には個人的字幕装置が付いてて、しかも言語が選べるのは良いのですが、位置が下過ぎてとても見難いし、横の席にはそれすら付いてなかったので、スペイン語(カタルニア語かも)だけの字幕でさっぱりでした。
ランブラス通りに面した出入り口が出待ち用で、広い屋内で待たせてもらえるのは楽です。
アンナ・ボレーナの日は、午前1時過ぎて、ようやく私をバルセロナまで来る気にさせたコロラチューラの女王エディタ・グルベローヴァ様のおなり~ その時の様子はまたあらためて。
地下スペースが新しくて広々と気持ち良いのですが、グッズ屋の奥にこんな洒落たカフェもありますので、ゆっくりしたい時はお勧め。
私が今までに行ったことのあるオペラハウスの中でも、新旧混じりの妙味、清潔感、お手ごろなサイズ等、総合点では最上位に来るリセウ歌劇場でした。今回のようにスター歌手が続けて出ることはあまりなさそうなんですが、それを狙って又行きたいです。