<3月16日(水)>

日は長くなったし、水仙などのお花も咲いて春なんですが、また寒さがぶり返り。

仕事で忙しくて日中はニュースなど見てられないのも、こんな時は却ってありがたいかも。

イギリスでも日本の原発が問題視されていて、英政府は在日英国人に東北/東京から去ることを考慮するようにとのアドバイスがなされました。

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音譜

葉加瀬太郎さんがDon't Give Up! A Charity Concert for Japanというチャリティ・コンサートを3月18日(金)に行なうそうです(詳細は→こちら )。彼にはお馴染みのカドガン・ホールで切符は一律1ポンドだそうですが、昨夜サイトを見てみたらすでに売り切れでした。さすが。


私は、たとえ切符がまだ残っていても、仕事も忙しいので行けませんが(ヒマだったら行くのか?)、1ポンドで(日本では)有名なヴァイオリニストを聴けるのですから、いらっしゃる方はたくさん義援金を出して下さいねがま口財布


因みに、私は彼のロンドン初コンサートに行ったことがあります(→こちら )。それ以来3年間、カドガン・ホールでちょくちょくリサイタルやってらっしゃるので、きっといつも切符は売れているんでしょうが、少しは日本人以外のお客さんが増えたのかしら?


オペラ三昧イン・ロンドン

さて、本番で2回目、リハーサルも入れると3回目だった一昨日のパフォーマンスですが、

急な代役で初日は立ち上がりに緊張したリュドミラ嬢が最初から好調で、タイトルロールに相応しい堂々とした歌唱で、スター歌手であるアラーニャとボロディナと肩を並べるどころか、食ってしまった感もある程。ソプラノってやっぱり華があるわあ。そして、アイーダの醍醐味はソプラノ(アイーダ)とメゾ・ソプラノ(アムネリス)のぶつかり合いなんですが、それを充分堪能しました。ウクライナ人のリュドミラ嬢はスカラ座でもアイーダを歌うことになってるそうです。

その時のスカラ座ラダメスは誰だか知りませんが、ロベルト・アラーニャではないことだけは確か。だって、ほれ、スカラ座では、ブーイングされて不貞腐れて舞台を降りてしまったという事件があり、スカラ座とは永久におさらばでしょうから。


そんな因縁のあるオペラだから、アラーニャもROHで意地で頑張ったんでしょう。以前よりは太くなった声がエジプトの勇将にぴったりで、とても素敵でしたラブラブ!


わけありアイーダと言えば、エジプト王女役のオルガ・ボロディナも同じで、こちらは数年前のROHのアイーダがあまりにもひどいプロダクションだったので(一度で御釈迦になった)、むくれて降りてしまい、ROHとの関係が悪化したんだそうです。今回のもお気に召さないようですが、最近ボロディナが出演したアドリアーナ・ルクヴルールと同じ演出家マクヴィッカーなので、プレミエではショッキングだった醜いハゲ頭カツラは廃止することで今回折り合いが付いたらしいです。こないだセヴィリアの理髪師に旦那も出てたし、よかった、よかった。


というわけで、こんな因縁含みのスター歌手二人が、無名の新人に負けじと頑張ったので、それは白熱の舞台となり、おまけに脇役なのに批評では褒めちぎられてるアイーダ・パパのミヒャエル・フォレも出てるというROHでは珍しく贅沢な顔ぶれで、滅多にないレベルの高いパフォーマンスになりました。こんな時ですから、日本人でなくても生きる喜びを感じてひとしお感動したのではないでしょうかドキドキ


尚、カーテンコールは、リハーサルと初日は全員勢揃いだったのですが、この日は主要歌手だけの登場でさっぱりしたものでした。








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