<6月4日(土)>
いよいよ名古屋でNYメト公演が始まりましたね。原発問題で降板した歌手も何人かいますが、なにはともあれ来てくれたという事が大切で、これで他のアーチストたちのキャンセルも減るでしょう。
私は今夜は2度目のバレエ「マノン」に行ってきます。日本からの友人のアテンドで。
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6月16日の月曜日は運転手付きの車でアマルフィ海岸の3つの街(ポジターノ、アマルフィ、ラヴェッロ)と回ったのですが、道が空いてたので予定より一時間く早い5時にはナポリに帰ってきました。
折角ですから、ホテルのすぐ近くなので外からは嫌という程見てるカステル・ヌオーヴォCastel Nuovo(新城)の中にも入ってみましょう。
13世紀にアンジュー家が起工、15世紀にアラゴン家が再建した王家の住居で、塔の中心の大きな空間は今でも議会場として使っているそうですが、中世の騎士が集まる映画のセットにでも使ったらぴったりだ。魚眼レンズがないと良い写真は撮れませんが。
博物館にもなってるんですが、陳列物は大したことないです。
でも、テラスからの眺めがグーで、地下鉄工事の様子も面白いし、豪華客船が停泊する目の前の港の向こうはヴェスヴィオ火山やカプリ島も見えて、楽しい思い出に浸れます。
地下鉄工事現場 Molo Beverello
ヴェスヴィオ火山 麗しのカプリ島
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レストランに夜行けるのも今日が最後(翌日はオペラ)だし、夜景ツアーまでの時間つぶしに(日が長くてなかなか暗くならない)、レストランでちゃんと食べましょうってことで、この旅行の情報収集ではすっかりお世話になったPiazza Italiaさんのお勧めレストランに又行きました(→こちら )。
スペイン人地区は、王宮やオペラハウスからもすぐ近いけど一見ばっちくて狭い路地が碁盤の目のように交差する裏通りにあり、そんな所にあるレストランはきっと超庶民的で壁なんか崩れてて面白そう、誰かのお勧めでなくちゃとても行けないだろうからと冒険気分で行ってみました。
そしたら、リストランテ・ヴァルーValuは、なんと、ボロボロ通りには全く似つかわしくないモダンで清潔なレストランでびっくり。
明るい店内には一昔前の映画女優の写真がたくさん飾ってあり、ヘップバーンやモンロー、そして勿論ナポリ出身のソフィア・ローレン。中でも中心的な写真(トーチャンの後ろ)を指差して私が「あれはにがい米のシルヴァーナ・マンガーノよね」と言ったら、マネージャーとおぼしき英語の上手な男性が嬉しそうに驚いてくれました。
ここはリゾット専門店なのでお米がタイトルの映画がぴったりだと思ってこれにしたそうですが、彼は日本が大好きで、去年1ケ月日本に滞在して気に入ったので、今年もまた行く予定だったのにその直前に地震が起きて断念したとのこと。
今までピッツァとパスタばっかりだったし、ここはリゾットとお肉がお勧めのレストランということで、私はリゾット、トーチャンはステーキ。不思議な創作リゾットが種類が何十もあって迷いまくった挙句、無難な定番のイカ墨にしてしまいましたが、ミラノ風なのか芯がしっかりして美味しかったです。デザートはティラミスとパンナコッタ。全て美味しくて満足。
近くにBed & Breakfastもやってるそうですから、次はそこに泊まろうかしら。
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さあ、そろそろ外は暗くなり、私の口の中も真っ黒になり、夜景ツアーの時間です。
こないだ歩いて上った所と同じスポットを目指すんですが、よかった、今日は登山電車で行くんだって
だけど、途中の駅はなぜかすっ飛ばされて終点の駅まで行ってしまい、Villa Floridiana近くから、丘の上にそびえるCastel Sain'Elmoの隣を通り抜けてCorso Vittorio Emanualeまで着くのに結局距離的には下から歩いたほうがはるかに近かったな。でも、丘の上はなかなか瀟洒な住宅地区で素敵だったので得した気分。
月明かりに輝くナポリ湾、綺麗でしょ。ホテルのあるガレリア・ウンベルトも照明されて。
ライトアップされたゴージャスな帆船はゆっくりと海面を滑っていきました。手すりにカメラを置いて写真撮るのに又えらく時間が掛かったけど、トーチャンお気に入りの一枚だそうです
帰り道はほとんど真っ暗な階段でしたが、人が通ると自動的に街灯が点る仕掛けで、これだと暗いところで待ち伏せることもできないわけですから賢いシステムです。
本来は危ない地域だった筈の路地裏スペイン人地区、私たちは昼夜何度も歩いたのですが、今ではこの崩れ具合も観光用かと思うくらい、全く危ない感じはしませんでした。家の値段も決して安くなくて家の中はきっとモダンなのじゃないかしら。
今日のトーチャンの万歩計は僅か19,892歩。アマルフィ海岸巡りはでほとんど車の中に座ってましたもんね。
でも、そのせいで疲労不足だったせいか、この夜私はよく眠れませんでした。お腹が空いて非常食のクッキーなどを(旅行には必需品)を真夜中に食べ、隣の部屋のテレビがうるさくて(1時過ぎからテレビ見始めるな)、長く苦しい夜でした(明日はオペラ観に行くのに)。
でもそれならばと携帯電話でラジオをつかたらとても素敵な歌番組をやってて、新しい歌なんでしょうが昔のカンツォーネ風のポップソングを夜の3時まで聞惚れました。やっぱり良いわ、カンツォーネは。
翌日は、お天気も良さそうなので、イスキア島に行行きます。そして夜はオペラ。丸一日いられる最後の日ですから、最後の力を振り絞って目一杯楽しまにゃ。