<6月6日(月)>
冷たい雨のロンドンで、仕事は忙しいし、ちょっとめげ気味ですが、ここで間を開けるとナポリ旅行記はいつまでたっても終わなくてますます落ち込むので、書き殴って進めます。
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ナポリに丸一日いられる最後の5月17日は予備日だったのですが、お天気も良いし、折角カプリ島より近いのだからイスキア島にも行ってみましょうということになりました。
夜はオペラに行くので、日帰りといっても最終便まではいられず半日だけで、イスキア島の売り物である温泉に行く時間はないのは残念ですが、フランスのモン・サン・ミッシェルみの小型版みたいな小島にそびえる要塞があるので、そこだけでもいいかな?
観光客で混んでたカプリ島行きに比べるとイスキア島行きの水中翼船はガラ~ンとして淋しかったけど、船はほとんど陸伝いに進むので、次々に現れる町や崖や洞窟が面白くて、40分掛かるのですが、あっという間に着きました。
洒落たブティックが並ぶメイン通りも閑散としてたけど、カラフルなマジョリカ焼きのお店とかあって、港から要塞の小島まで2キロくらい歩くのですが、こういう所は歩くのも楽しいわ。
平行に走る海岸通りもちょっと歩いてみましたが、まだ海水浴シーズンではないので、どこも静か。
アラゴネーゼ城Castello Aragoneseは元々は紀元前に築かれた要塞。今あるのは15世紀にアラゴン家の王様が本当と橋でつないだな橋とお城で、ロマンチックで素敵なんですが、ウヘーッ、あの断崖のてっぺんまで歩いて登るのか・・・。一体どんな急な坂道なんだか・・・・
とビビってたら、なんと、エレベーターがあったんですね、これが ありがたやありがたや
なので、あっさりと上まで行けて、いきなりこんな素晴らしい景色が目の前に広がりました!
青い海と白い家はカプリ島やアマルフィ海岸で散々見たので退屈するかと思ったのですが、そんなことはなくて、ここまで来てよかったと思いました。
広い城内、表示や道案内もきちんとしてたし、建物も庭も全て管理や掃除がゆきとどいて、気持ちよく回れたのは2重丸で、ここから眺めるカプリ島はことさら美しい
夏に来て海水浴と温泉三昧でゆっくりできたらいいでしょうねえ。
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カプリ行きと比べると船の便数が少ないし、イスキア島の他の地域にまで行く余裕はないので、午後早くにナポリに帰り、8時開演のオペラまでにはまだ時間があるので、王宮見学しましょう。
ところで、ランチはどうしたのか記憶にないのですが、きっとまたそこらで何かを立ち食いしたんでしょう。ピッツァの他に、アランチーナ(オレンジという意味)というライスのパン粉揚げも美味しいし、ご飯の代わりにスパゲッティが入ってるのもあって、お握りみたいにかぶりつけるので便利なものもありました。
絢爛たる入り口ホールは、土曜日の夜に入った時(→こちら
)の雰囲気とはまた違い、白っぽくて明るくて、これまた素敵
こないだ来た時はコンサートをやってて入れなかった劇場がこれまた素晴らしくて、500席くらいの小劇場の割にはゴージャスな内装で、特にキンキラ金のロイヤル席が眩しいわあ
王宮のすぐ隣はサンカルロ歌劇場というとても恵まれた環境で羨ましい限り。でも、充分活用してないみたいで勿体無いけど。
メインとも言えるこれ以外の十数部屋は19世紀当時そのままに保存されて、王妃の衣装なども展示され、見応え充分なのですが、残念ながら写真禁止
さて、じっくりと楽しめた王宮見物を終え、
今夜はいよいよオペラハウスに行くのですが、ディナーは又ホテルの近くの切り売りピッツァ屋とケーキ屋で買って部屋で済まし、オペラ行き服に着替える前に寝不足で苦しい私はちょっと横になって休憩。
本日のトーチャン万歩計は14,629歩と、丸一日いられた中では最小。エレベーターのおかげだ。船に乗ってる以外はほとんど座ってないけど、平らな所ばかりだったし、楽な一日でした。
オペラハウス自体は期待以上に素晴らしかったのですが、それは次回。