<6月30日(木)>

ゲゲっ! 今年も半分終わってしまったじゃないの。月日の経つのがあまりにも早過ぎる~。人生って短いわ。

ウィンブルドン・テニスも終盤となり、また今年もゆっくり観る(テレビでよ)機会すらないうちに終わってしまいそう・・・

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オペラ三昧イン・ロンドン
昨日の金曜日に会社を休んで行った所はグラインドボーン・オペラ


6月17日にも行ったので(→こちら )、なんと、今月2回目。


なんて言うとしょっちゅう行ってるように聞こえるかもしれないけど、全くそんなことはなく、通算すると僅か3回目で、1回目は9年前のことなので、次は一体いつにやら、もしかしたらこれが最後かもしれないしね。なんせ遠いので(電車代はうんと安いけど)。


今回は実は、友人がこのプロダクションの関係者と知り合いでドレス・リハーサルに招待されたので付いて行ったんですが、一体リハーサルのドレスコードってなんでしょうね? まさかいつものようにタキシードにドレスじゃないだろうけど、浮かないようにするには一体どの程度崩せばいいんだろ~?、と当日の朝まだ迷ってて、「いっそ、着物の方が選択の余地が少ない分、楽なのにな」、と思っててところに、「着物だと招待してくれた人が喜ぶかもよ」、と言われたので、急遽着物で行くことにしました。着物なら最初からどうせ浮いてるわけで、回りにに合わせることを放棄するって楽ちんだし、洋服のようにバッグは?靴は?と悩む必要もなし。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン

 ガーン しまった、帯締めに電車の切符を挟んだままだ・・・(帯や懐にも物が入るし、着物って便利ってことだけど)


着物だからこそ良かったことも早速あり、行きの電車でご贔屓カウンターテノールのイエスティン・デイヴィスと同じ車両に乗り合わせたんですが、降りる際に声掛けたら、「お、君か、又会ったね」、って覚えててくれましたもんね(今年1月に着物で彼のウィグモア・ホールのコンサートに着物で行ったので→こちら )。


こないだよりは勿論うんとカジュアルにして、しかも芝生でピクニックするので汚れてもドンマイと笑っていられるように化繊の絽。


無料バス送迎はないので、Lewes駅からタクシーに乗って、4時15分開演の1時間前に到着。もう皆さんお庭のあちこちでピクニックの準備をしてました。私たちもピクニック品を芝生に置いて(雲行きがあやしくなってきたので開演直前に念の為屋内に移動したけど)、招待して下さったP氏の案内であちこち散策。彼はお邸に泊まっているそうです。
オペラ三昧イン・ロンドン
        オペラ三昧イン・ロンドン
 

観客は関係者に招かれた知り合いだけらしいのですが、私たちを招いて下さった方はこのマナーハウスに泊まり込んでるくらいの重要人物なので、私たちの席もストールの前から7列目のど真ん中という、二度と座れないような極上の位置宝石紫



オペラ三昧イン・ロンドン
おにぎりカクテルグラス一回目の休憩は短いのでトイレに行くだけだけど、2回目はグラインドボーンの伝統に則って1時間半


料理はほとんどしない私が頑張って用意したお握りやお稲荷さん、フライドチキンと、友人が持参した数々のオードブルで量が多過ぎたけど、ピクニックにもご一緒して下さったP氏が通り掛る関係者を呼び止めて、2、3人にジョインしてもらったので、スパークリングワインを飲みながらワイワイと楽しくお喋りしながら楽しい時を過ごせました。


しかし、3回目にして初めてグラインドボーン名物のピクニックを経験することができたのは嬉しかったけど、北国のイギリスで、明るいとは云え8時過ぎると肌寒くて震えましたわ。


出し物はヘンデルのリナルドの新プロダクションで、照明、セットデザイン、振り付けの担当者さんたち3人という面子だったのですが、ちゃんとプログラムに名前が載ってる一流の人ばかり。当然オペラの話題に集中したんですが、色んなオペラのプロダクションの話をしてて、「あ、それは僕がやったんだよ」、と何度も仰ったし、「ロバート・カーセンから又声掛かったけど、ちょうどスカラ座のプロダクションと重なっちゃったから、そっちを取ったよ。スカラ座を断るヤツはいないもんな」、「僕もそうさ。なんせ凄い顔ぶれのオープニングのドン・ジョバンニだし(注:バレンボイム、マッテイ、ダルカンジェロ、ターフェル、フィリアノーティ、ネトレプコ、フリットリ!→こちら )」、などという凄い会話が飛び交って、夢のようでした。写真撮らせて下さいと言いそびれたのが残念ですが。


オペラ三昧イン・ロンドン
晴れいやー、しかし、良いお天気で本当によかった。前日は午後の雷雨で電車が止まってしまい、ドン・ジョバンニに出演中のトビー・スペンスが間に合わないので開演を遅らせるというアクシデントがあり、彼らはやっと到着して走ってくるトビー君を目撃したそうです。トビー君、すごいじゃないの、待っててもらえるなんて、出世したもんね。


ところで、ロバート・カーセン演出のリナルド(→こちら )、オープンしてない新プロダクションなのでカーテンコールの写真はまだアップできませんが、中世の騎士のお話を現代の学校に読み替えてあり、カーセンらしいウィットに富んだ傑作プロダクションで、笑い転げました。歌手陣はまあまあ。


というわけで、ありがたいご縁で素晴らしい経験ができて、感激の半日だったのですが、珍しいグラインドボーンのリハーサルの日の様子を写真でご覧下さい。イエスティン君の他にも、今ドン・ジョバンニ出演中の美人ソプラノのミア・ペルソンとかも来てました。トビー君と、マイスタージンガーに出てるトピ・レティプー(もっとハンサムなテノール)はいなくて残念だったけど。

 
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                            ワイン ピエロのテントはバー(今日は閉まってたけど)


オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン

オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン


オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン

ヒツジ羊や牛は残念ながら今日は広いお庭の別の所に行ってしまったようですが、すぐそばまで来るときもあり、そんな時はオペラ鑑賞中にピクニックの食べ物を彼らに食べられちゃ困るので、上の写真2枚でおわかりでしょうか、深い溝が堀ってあって、Ha! Ha!と呼ばれてるそうです。「やーい、(お前らこっちに来れないだろう)」って意味です)

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