＜８月９日（火）＞
友人と３人でレストランに行く予定だったんですが、暴動騒動でキャンセル。
他人に迷惑を掛けるのが目的の奴らに屈しないためにも普段通り行動するのが私の主義なんですが、直接巻き添えは食わなくても帰りの足が乱れるだけでも大変な苦労するわけで、こんな時に無理して出掛けるのは愚かでしょう。
先週木曜に警官が黒人男性を射殺したことに対する抗議デモとして土曜日にはじまったこの騒ぎは本来の理由を離れた単なる暴動へとエスカレートし、３日間、ロンドンだけでなく他の街でも多数の若者による略奪と放火という信じられない事態に発展し、国民総ショック状態
私は３２年間イギリスに住んでますが、こんなことは勿論はじめてで、とても悲しいです
最初はいかにもという普段から治安の悪い貧乏人居住区で始まったので限られた地域だけの出来事かと思ってたら、ネットで呼びかけて遠出して各地に集結して悪事を働く不良少年少女たち。普段は品の良い地域でも昨日は被害があったので、どこも安全とは云えず、早く帰宅した私が駅周辺で見たのはほとんどのお店が固くシャッターを閉ざしたゴーストタウン。長時間働き者のインド人が経営するお店がほとんどですから、閉まってるのを見るのは始めてかも。
我が家から地下鉄で一駅のウエンブリー・スタジアムではイングランド対オランドの友好サッカー試合が中止になりました。失業者や学生である今回の不良たちが高価で入手困難なイングランド戦の切符を持ってるとは思えないけど、妙な勝利感でテンションが異常に高くなってる彼らがサッカーの観客に喧嘩を吹っ掛けて暴力沙汰になるのは目に見えてるので、試合は中止して正解だったと思います。でなければ、この辺りはどうなってたことか・・
人員不足で仕方ないのでしょうが、昨日までの警察のふがいなさは大きな非難を浴びたため、今日は地方から助っ人を頼んで昨日の３倍を動員したのが功を奏したか、今夜はロンドンでは騒ぎはなかったようで、地下鉄も普通に運行されてます。マンチェスターは大変だったのですが、警察は強硬手段に訴えてでも厳しく取り締まって欲しいものです。
テロ攻撃には慣れているイギリスでもこんな大規模な不法行為がはびこるとは思ってもみなかったけど、社会に不満を抱えた失業者や低所得層、学校の夏休み中することのない学生たちはゴマンといるわけで、一気に治安が乱れる怖れもあり、ぞっとします
社会的構造についての根本的な解決策はいずれ真剣に考えるとして、警察は、必要であれば面子を捨てて軍隊出動も要請し、数と力と装備で悪ガキ共を押さえつけるしかないでしょう。
今日は仕方なく屈してしまいましたが、明日からは普段通りに行動する予定で、まず明日はマリインスキーのバレエ第三弾のアンナ・カレーニナ。 ブログも明るい話題に戻します。
