<8月25日(目)>
ベルファスト旅行のことを書くつもりが、急遽カルメン記事になりました。
シーズンオフですっかり遠ざかってるんですが、一応オペラ・ブログのつもりなので、たまにはその路線でいかないといけないでしょうしね。
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9月のボローニャ歌劇場日本公演のカルメンのドン・ホセ、胸部のリンパ節の切除手術という「ほんまか? 本当はまた原発問題じゃないの?」、と誰もが疑う理由で又日本行きをキャンセルしたヨナス・カウフマン(「今回は僕、日本に行きます」と言ったらもっと驚きだけど)、代役が丸セロ豚バレス(本名マルセロ・アルバレス、以下丸ちゃん)に決まってそうですね。
いいなあ、日本のオペラ・ファンは。こないだ丸ちゃんはNYメトの代役で日本に行ったばかりなのに又聴けるなんてぇ。だってここでマルセロ・アルバレスっていうテーマ(→こちら
)まで作ってる程愛してる私ですもん、羨ましくて溜まりませんよ。
しかし、羨ましいといっても切符は最高5万2千円というOh, my god!価格だから、たとえ私が日本にいても果たしていけるかどうかだし、私の代わりに皆さん是非行って下さいとも言うのも気が引けますわ。
ま、お金に余裕のある方だけ9月13日、16日、19日の東京文化会館(詳細は→こちら )に行って下さいまし。カルメン役も私のご贔屓、ROHの去年のコジ・ファン・トゥッテ(→こちら )とオネーギンでとても上手でチャーミングだったグルジア美人のニーノ・スルグラーゼ嬢だからますます羨ましいです。
しかし、こないだ行ったばかりなのに又日本に行く理由って、いかにも食い意地が張ってそうな丸ちゃんのこと、もしかしたら食べ物じゃないかと思うけど、最近せっかく痩せれば良い男という自覚ができたのかちょっと痩せ傾向になってるのに、なんでも美味しい日本で食べ過ぎて太らないようにね。デブでも愛してるけど、できればもう一花咲かせて欲しい。
ところで、その丸ちゃんが最もたぷたぷだったのが3年半前にROHでカルメンの時で、カウフマンもそのちょっと前に同じドン・ホセをやったので、同じ衣装とは思えない二人のカーテンコール写真を→こちら で比較してます。ここに2枚だけアップしますが、丸ちゃん、顔の整い方は決して負けてないのに、全体像は、そりゃあ、明らかにすらっとしたカウフマンの勝ちだわさ。
でも、どちらが良いドン・ホセかということであれば、二人とも超一流テノールの二人だからこれは好みの問題だけど、私の軍配は迷わず丸ちゃんに上がるし、客観的に判断してもこの役は暗くて重いカウフマンより甘くてリリカルな丸ちゃんの方が向いてると思うの。
デブ話題のついでに、もう一つのカウフマンがキャンセルしたバイエルン国立歌劇場日本公演のローリングリンの代役はオペラ界一のメタボ男のヨハン・ボータなんですってね。これは羨ましくないです、全然。クラウス君だったら嫉妬に狂うけど。(いえ、ボータ巨漢は歌は上手だから、目を瞑って鑑賞すれば大丈夫よ)
そうだ、カウフマン様ったら、そこまで言うなら本当に手術は受けるんでしょうが、早く回復して、10月24日のロンドンのコンサートにはちゃんと出てくださいよね。ずっと前から最前列を確保して楽しみに待ってるんだから。