<10月1日(土)>
この数日の異常な暑さは10月になっても続き、今日も30度近くになったようですが、朝晩は涼しいし湿気もないので快適。今朝はお散歩代わりにトーチャンとスーパーマーケットに行きましたが、オペラやコンサートには年に百回も行くのにスーパーにはほとんど行かないので、私にとってはちょっとした観光で楽しいです。
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9月29日、大英博物館の近くの本屋さんでのイアン・ボストリッジの出版記念トークに行ってみました。
7ポンド払うのですが、ワイン飲み放題だったので元はすぐに取れます。と言っても、この日私はこのイベントの前後に2回パブに行ったので、ここではグラス一杯頂いただけでしたが、そんなことで元を取らなくても、私のご贔屓の一人でイギリスを代表するテノールであるイアン博士の話を生で(マイクロフォンは使うけど)じっくり聴けただけで充分。いつまでも若々しい青年のようなイアン博士は上機嫌で、男性にしては気持ち悪いほど高い声で一時間たっぷり喋ってくれました。
(博士の喋り方に興味ある方は、人気長寿ラジオ番組Desert Island Discsででも聴いてみて下さい(→こちら )
1週間前に出版されたA Singer's Notebookに因んでこの日のトークも音楽のことばかりだったので馴染みもあたったし、私好みの美形で(異様だけど)真っ白いつるつる肌の博士の顔を前から2列目でうっとり眺めながら、とても楽しめました
終了後は本のサイン会でしたが、私は本は買わず写真を撮らせてもらっただけ。
いえ、頁数も300足らずで字も大きいし(写真はないけど)、私でもなんとかなりそうなので読んでみたいのですが、憧れの博士にサインしてもらったひにゃ汚しちゃいけないと思って手に取るのをきっと躊躇してしまいます。私が読書できるのは通勤の地下鉄の中だけで、一日にちょっとづつしか読めないので毎日運ぶだけでも本が痛んでしまうのよ。
なので、そのうちアマゾンででも安く買って、手荒く扱っても気にしない状況で読むことにしようかと。
ご一緒したぴかさんは本をお買い上げ。
自分でちゃんと本が書ける歌手はそうざらにはいないでしょうが、彼は奥さんもお兄さんも物書きという環境の上、歌手になる前は学者だったわけですから、執筆はお手のもの。
彼の著書で1997年出版のWitchcraft and its Transformations c1650-c1750は学術書なので内容も難しいだろうし値段もえらく高くて手に負えませんが、
なんと、これ、去年暮れに日本語訳が出たんですね イアン博士、凄~い 一般の話題になることはないでしょうけど。
で、再来週は、バービカンに彼の歌を聴きに行きます。ベンジャミン・ブリテンのWar Requiemで、共演はサイモン・キーンリーサイド、オケはLSOで指揮はノセダ。
初めて聴く曲なので楽しみなんですが、実はトーチャンは子供の時に合唱隊に入ってて、なんとベンジャミン・ブリテン自身の指揮でこれに参加したことがあるんだそうです。なので、今回も誘ってみたんですが、「行きたくない。嫌いだから」、ときっぱり即答 なにがあったんだか・・・