London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

<3rd June Sun>


カメラ以下の写真はクリックで拡大します。他の写真も→こちら にたくさん載ってますのでどうぞ。
      


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
王冠1 エリザベス女王様、


一連のダイアモンド・ジュビリーの祝賀行事のハイライトである350年ぶりの大規模な水上パレードの成功、おめでとうございます。百万人の人出と言われる歴史的なテムズ河畔で皆と一緒に喜びを分かち合うのも素晴らしいことでしょうが、女王様の一挙一動を生中継でじっくり拝見するほうを臨場感が味わえると思い、家でトーチャンと二人で画面に釘付けになってました。


途中で予想通り激しい雨となり航空ショーが中止になったのは残念でしたが、悪天候にも拘わらず凄い人出で、折角のお祝いを雨にスポイルされて溜まるか、というイギリスらしい一体感で更に盛り上がったとも言えますね。イベント会場ではまだ雨が降りはじめていないうちから郊外の我が家の辺りでは雨になってしまったので、ああ、もうすぐテムズ河でも・・、とハラハラしましたしね。


冷たい雨と風の中で86歳の女王様と90歳のフィリップ殿下が4時間以上ずっと立ち続ける姿は驚異的であり、60年の長きに渡っての精力的で献身的な奉仕に感謝すると共に、お二人揃って更に末永く楽しんで頂きたいと願うばかりです。


33年近くイギリスに住む私は60年の在位期間の半分以上をウォッチさせて頂いているわけですが、まじめで義務感に溢れた温厚な女王様に持つことができたことはイギリスにとって本当にラッキーなことと、尊敬申し上げます。もしも享楽的で情熱的な妹君のマーガレット王女が先に産まれていたら、今頃どうなっていたことやら。共和国にはなっていなくとも、カナダやオースタラリアなどはとっくにイギリスとの絆を断ち切っていたのではないでしょうか。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

  London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  


      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

千隻の水上パレード、お馴染みのテムズ河が広く見えたし、様々の種類の船やボートで埋まって壮観でしたビックリマーク

一番絵になる大型帆船が高さがあり過ぎて橋の下を通れないために停泊したままだったのは残念ですが、オールで漕ぐ小さな舟がまるでカナレットの絵そのままで美しかったです。


パレードのスペクタクルだけでなく、長時間ロイヤルファミリーの様子を拝見するのも興味深いことでした。

女王様ご自身は時々感慨に耽ってるらっしゃるようで、見てるこちらも胸が熱くなりましたが、フィリップ殿下はずっと微笑みを絶やさずに嬉しそうでしたね。海軍男の血が騒いだのでしょうか? 

前回のダイアモンド・ジュビリーとして比較されることの多いヴィクトリア女王ですが、最愛の細君アルバート王子が若くして病死した後は失意から長い間立ち直れず君主としての義務も果たせなかったヴィクトリア女王とは対照的に、時々口が滑ってマスコミに叩かれるけど、海軍将校の地位を犠牲にして女王様を公私共に支えるご主人の存在には恵まれましたね。90歳にしてかくしゃくとしてダンディなエジンバラ公、とても素敵です。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


カミラに対する女王様の優しい態度にも深く感じ入るものがありました。かつては彼女のことをthat womanと呼んで忌み嫌ってらしたそうで、スキャンダルの原因だったわけですから当然で、私はまだ彼女の関しては複雑な気持ちですが、女王様が過去のことは水に流してカミラを王室の一員として暖かく迎え入れた寛容さと寛大さは見習うべきでしょうね。


ケイトの一歩下がった振る舞いも完璧でした。若さを強調する鮮やかな色でドレス自体素敵だけど、アレクサンダー・マックィーンの赤いワンピースは舟の内装と同じ色だったのは残念。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


女王様がお召しだったAngela Kellyデザインのグレーな空にも映えるアイヴィリーホワイトのコートドレスはダイアモンドのイメージでしょうか、最初ちょっとゴテゴテし過ぎかなと思いましたが、こういう大イベントではあれくらい主張する方がいいんでしょうね。


祝賀行事は半分終わったばかりで、明日の夜はバッキンガム宮殿のロック・コンサート、明後日はセント・ポール寺院でのセレモニーとパレードがありますが、今日のお疲れが出ませんように。


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