London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
しょぼん昨夜のオリンピック閉会式、テレビで観る人にとっては、なんかパッとしませんでしたね~


この手のイベントには、皆が「おお~っ!」と喜ぶような顔ぶれの歌手を揃えるのが大事なのに、大物に断られたから仕方なくこの人にしましたって人が何人もいて、こないだの女王陛下のダイモンド・ジュビリーに比べてもうんとしょぼかった。


退屈なので、誰が生で歌っているか口パクかとかばかり気になりましたが、生パフォーマンスを観るのが好きな私は普段は口パクはすごく嫌だけど、この際それは譲るから、スターのオーラと存在感でビジュアル的にインパクトのある人たちに出てもらいたかったです。(第一、なぜ王室代表がハリー・王子なの?)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

そういう意味では、一番楽しめたのは、ワンナイトオンリーのスパイス・ガールズ。全員今でもメディアにはよく登場するので「あの人は今?」的な好奇心はないけれど、久し振りに5人揃った姿はやはり懐かしくて。全盛期にちょうどうちのムスメがコアなファン層だったし、私も結構好きだったので、そう言えば母娘二人でコンサートに行ったこともありましたわ。


何度もスパイス・ガールズ再編成の話はあったけど、どうもヴィクトリア・ベッカムだけが嫌がってたらしいのですが(当たり前よね、超有名人の夫だけじゃなくてファッション・デザイナーとしてもそこそこ活躍してる彼女は、他のメンバーたちのように過去の栄光にだけすがる必要ないから)、今回やっと出てくれることになったのは、きっとオリンピックを盛り上げるのに大いに役立ってるベッカム選手の説得に違いなくて、3人の息子たちもきっと「お母さん、やってよ、僕たち観たことないし」、と頼んだのではないかしら? 狙いは当たって、話題性と華やかさでは彼女たちが一番でしたよね?


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

  
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ワンピース華やかさを言えば、ナオミ・キャンベルやケイト・モスのスーパー・モデルたちが折角出てくれたのに(スポーツの場に相応しいかは別として)、画面でそのインパクトを充分伝えられなかったのは惜しい。


この場面だけでなく、全編を通して演出(というよりカメラアングルが)悪いのが気になりました。カメラマンとかが何度も写って舞台裏を暴露しちゃうなんて初歩的な間違いでしょうが。開会式が画面上で素晴らしかったのは、ダニー・ボイルが映画監督らしく全てのショットを最初からきっちり上手に決めてたからなんですが、閉会式は選手たちを写さななくちゃならないからそれは無理としても、盛り上げ方が下手むっ


ムスメのボーイフレンド君が働いてる会社がほとんどのモノ作りを請け負ったのですが、開会式とは違って、セッティングは大して重要ではないし、まああんなものでしょう。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


パンチ!しかし、


ユニオン・ジャックをかたどった舞台にしたのはアイデア的には悪くないですが、あのデザインだと選手たちがまるで囲いに押し込められた家畜のように扱われてしまってとても可哀相でした。選手たちにとってはお祭り気分の中で他の選手たちと交わる良い機会なのに、あんな風に一箇所に閉じ込められたら動けなくてつまんないですよね。


ロサンジェルス大会あたりからだと思うのですが、開会式の主役が選手たちではなく開催国のエゴのためのスペクタクルにになってしまったことに私は怒りを感じてるんですが、頑張った選手たちをご苦労様とねぎらうのが主旨の筈の閉会式までそうなってしまったら、あまりに失礼じゃないですか? こんなことしてたら、開会式や閉会式に来てくれる選手は減る一方で、全く本末転倒ドクロ

それに、私は、緊張の解けた素顔の選手たちの様子をもっと見たいです。コンサートなんて、他にも機会があるでしょ?
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
星

というわけで、私にとっては失望の閉会式でしたが、イギリス中が、「我々だってやればできるんだ!ラブラブ」という自己陶酔状態です。小さな問題はあったけど、心配してた交通機関の乱れも少なかったようだし、僅か一年前に思いも掛けない暴動騒ぎで愕然とした時のことを思えば、人々の気持ちがうんと明るくなったのがオリンピックの一番の功績でしょうアップ


自信を取り戻すのに一役買ったのはもちろんチームGBの選手の予想を上回る活躍で、メダル合計は65個、金メダルは29個。USA,中国に次いで3位ですよ。1996年のアトランタ大会で金メダルが1個しか取れなかったことにショックを受け、その後税金と宝くじの収益をつぎ込んだのが向上の理由のようですが、これがきっかけとなってたくさんの人がスポーツにいそしむようになれば、税金の無駄使いにはならないでしょう。

特に、学校での体育教育を強化しようという気運になってることは喜ばしいです。伝統的に私立学校ではフェア・プレーの精神を育てるためにスポーツは重視されてるのですが、公立学校の体育施設は日本と比べると信じられないくらいお粗末なので、特に貧しい地域では不良化阻止に繫がるわけで、色んな社会問題の解決策としても有効。

大人も運動して健康になれば医療費削減になるし、この集団スポーツ熱生かせれば、えらくお金が掛かったロンドン・オリンピックでしたが、やって良かったということですね。私も、暫く家でテレビばかり観てましたが、来週からまたジムで頑張るぞ~DASH! なんか、すっごく、全力で走りたい気分もするし走る人


メモ因みに、金メダル29個の内訳は以下で、


    座ってする種目18個: 自転車7、ボート4、カヌー3、馬術3、ヨット1

    それ以外11個: 陸上4、ボクシング3、テコンド1、テニス1、射撃1、トライアスロン1


自転車とボートというお家芸があるのが強味ですが、今回は労働者階級の少年少女に更に刺激を与えるであろうボクシングで勝てて良かったです。



車椅子これで終わったわけではなく、2週間後にはパラリンピックもはじまるのですが、以前からパラリンピックには力を入れてるイギリスですから、きっとこれも成功するでしょう。



    人気ブログランキング  ← ベル