<26th Aug Sun>

最近、新しいカメラを買いました。5年以上こき使ったパナソニックLumix TZ3はかなりガタが来たので、同じシリーズのLumix TZ30に乗り換えます。で、設定はもちろんトーチャンに全てやってもらい、使い方も説明してもらったのですが、極端なメカ音痴で、どのカメラも「易しく教えてあげるから、折角ある機能をもう少し使ったら?」、と言われ続けてきた私のこと、今度のもきっと同じ運命を辿るに違いないですが、明日は高級ホテルのアフタヌーンティーに行くので、試してみようカメラ

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ハリーが問題児と言っても単に責任を自覚してないやんちゃ坊主なだけで大したことはしてないわけですが、王室を困らせる存在という意味ではもっとスケールの大きな人がいたことがわかり、最近テレビの特集番組を観た人は皆「へえーっ!」、興味津々目

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


その人は、女王陛下の夫君エジンバラ公フィリップ殿下の母親で、もちろん故人なんですが(1969年没)、彼女のことはできれば内緒にしておきたかったに違いなくて、だから今回もBBCではなく民間のチャネル4だったんでしょう。


ヴィクトリア女王の曾孫として1885年にウィンザー城で生まれ、エリザベス女王の姑として1969年にバッキンガム宮殿で亡くなったイギリスの王女様は、高貴な生まれで長身の美女だったけれど、自ら選んだ結婚相手の環境と彼女自身の生まれつきの素質の両方に問題があったために数奇な人生を送ることになり、時代に翻弄されながらも信念を貫き懸命に生きた見事な人生だったと言えなくもないけれど、


元々親戚とは云えこんな母親を持つフィリップ殿下がよくエリザベス女王のお婿になれたものだと驚くと同時に、それが理由で反対する人も多かっただろうに、国への奉仕を最優先するあの女王陛下がそれを押し切ってまで彼との結婚を貫いたということにあらためて感動しました恋の矢。最近また膀胱の感染症で入院したフィリップ殿下ですが、健康で長生きしていつまでも女王陛下の支えとなって頂きたいものですキラキラ


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クリッププリンセス・アリスの波乱万丈の人生の詳細は日本語ウィキ(→こちら )ご覧頂くとして、ざっとまとめるとこうなります


聴覚障害で耳が聞こえないプリンセス・アリスは読唇技術を学んで3ケ国語を喋れるようになり、英エドワード7世の戴冠式で会ったギリシャの四男坊王子と十代で恋愛結婚して5人の子供を産むが、ギリシャで王政廃止となり、イギリスの圧力で死刑を免れた夫君と共に一家で1920年代にパリに亡命。

財産は失ったけどしばらくは平和に暮らしていたが、宗教面で狂信的であり色情狂でもあったらしい彼女は「イエス・キリストと肉体関係を持った」などと言って精神分裂症患者として精神病院に入院、フロイト博士から治療も受ける。夫は呆れて愛人と逃亡し、見捨てられた幼い末っ子フィリップ王子は親戚をたらい回しに。娘4人は皆ドイツの王子と結婚するが、家族から見捨てられて別のサナトリウムに閉じ込められたアリスは結婚式にも参列できず(後にフィリップと女王の結婚式には列席)。

王政復活して一人アテネに戻ったアリスはチャリティ活動に没頭し、第二次世界大戦ではユダヤ人の友人一家をナチスの迫害から守るために自宅に一年以上かくまう。以前から野戦病院で看病するなど慈善活動には熱心なアリスは、キリスト教に基づく振興宗教を設立し、自らは貧しい暮らしをしながら(弟であるマウントバッテン卿がイギリスから物資を送っても貧しい人のために使ってすぐなくなったそうです)チャリティ活動をしていたところ、1967年に再びギリシャ王室は廃止となり二度目の亡命。亡くなるまでの2年間をバッキンガム宮殿で過ごす。


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幼い頃から母親とはほとんど一緒に過ごさずイギリスで過ごしたフィリップ殿下ですが、ユダヤ人をかくまった業績でイスラエルから勲章を受けたアリスの「エルサレムに埋葬して欲しい」という願いを叶えるべく奔走して20年後に実現したこともなかなかの美談じゃないですか?


身体障害はともかく精神障害はたしかに問題でしたが、贅沢はできなくてもお姫様としてひっそりと暮らすこともできたのに、恵まれない人たちのために捧げた人生は感動的だし、話題豊富なヨーロッパの王室の中でも特に興味深い人物で、この人の血が流れてる英国王室はますます面白いでしょ?にひひ




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