London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
<14th Dec Fri>

昨日と今日は休暇取りました。

昨日はムスメが遊びに来てくれて一緒にご飯食べたりDVD観たり。私だけ夕方からコンサートに行ってしまいましたが、夜までトーチャンと二人でゆっくり過ごしたようです。

今日は私とムスメだけで都心に出掛け、知り合いが勤務してるオーダーメイドの由緒ある老舗靴屋さんの工房を見学した後、ショッピング。彼女の誕生日にも行った祭レストランの寿司カウンターで二人だけでちょっと贅沢に。ごめんね、トーチャン。

ムスメはクリスマスとお正月はBF君の親戚付き合いで大忙しの予定で、今年はもう会えないようです。


書く順番に一貫性も計画性も全くなくて滅茶苦茶なこのブログ、溜まってるのをすっ飛ばして、昨夜のコンサートのことを先にしちゃおう。かぶりつきで写真撮り捲ってた常連ファン  の私にイェステイン君が気付いて、ブログ待っててくれてるかもしれないしね。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

                カメラ Photos below will be enlarged by clicking 


12月13日、バービカンにヘンデルの英語オラトリオ「ベルシャザール」を聴きに行きました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Handel Belshazzar

Les Arts Florissants
William Christie : conductor
Allan Clayton : Belshazzar
Rosemary Joshua : Nitocris
Caitlin Hulcup : Cyrus (Sarah Connollyの代役)
Iestyn Davies : Daniel
Jonathan Lemalu : Gobrias (Neal Daviesの代役)

実質的にはヘンデルが経費節約のためにコンサート・オペラで、紀元前6世紀のバビロンの陥落というドラマチックで大掛かりなオペラとしても立派に成り立つ内容なので、3、4年後にフルオペラでやりたいとクリスティ指揮者がコンサート前のトークで言ってました。


男性は全員ばりっとしたホワイトタイの燕尾服姿でとても素敵だったんですが、パフォーマンス以外であれっ!?と思ったことが二つありました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

まずは、私の一番のお目当てのカウンターテナーのイェステイン君ですが、なんと電子楽譜を抱えて登場目


皆さん、ほとんどは一応楽譜を台に置いてても全く見なかったので暫く気付かなかったのですが、なぜか最後の方でローズマリー・ジョシュアとイェスティン君が絡む場面で二人とも必死で音符を追う羽目になり、彼女は普通の紙の音符をめくりまくっていたのに、その隣でイェスティン君はクールにフリップするだけ。

さすが、ネットにえらく熱心なインテリ青年だこと。でも、メモとかしなくていいわけ?(追記:音符に書き込みができるアプリがあるそうです) 


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


もう一つは、古楽オケの草分け的存在のクリスティ指揮者の足元で、最前列ど真ん中だったので気付いたのですが、真っ赤というより朱色の派手なソックス

それだけでなく、もっと驚いたのが、なんとかわゆいリボンが付いたフェミニンな靴くつ


・・・知らなかったけど、クリスティ氏って、そっち方面の人だったの・・・?

いえ、別にそれでも全く構わないし、そういうことがクラシック音楽界でオープンにできることは良いことだと思うんです。 


ひらめき電球追記:この靴は、私は知らなかったのですが、オペラパンプスというものらしいです。コメント欄で何人かの方に教えて頂いたのですが、中でもレイネさんが調べて下さった男子礼装のプロトコールは役立ちますよ)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

もしかしたら、イェスティン君のこんなフォーマルな正装を見るのは初めてかも。素敵だったけどラブラブ!、ズボンが短過ぎた・・・ジーンズガーン。ま、それも、お洒落には気を使わない学者タイプのイギリス人男性らしてけどね。それともこの燕尾服は借り物?

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


イェスティン君と違っていつもお洒落なソプラノのローズマリー・ジョシュアのこの素敵なコートドレスは借り物ではあり得ないですが、渋い光沢のあるブルーグレーの下に紫色のスカートという意外な色の組み合わせがさすが宝石ブルー宝石紫


ズボン役のメゾソプラノ、Caitlin Hulcupも、マッダレーナ・コジェナ似の長身の美貌に黒いベルベットのジャケットとベルバラのオスカル様風の白いブラウス、ブーツがお似合い。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

素敵だったのは衣装だけではなく、パフォーマンスの水準も高かったですクラッカー


特に、イギリス3人組(ローズマリー・ジョシュア、アラン・クレイトン、イェステイン・デーヴィス)が出番も多くて素晴らしかったアップ


タイトルすら知らなかった作品だけど(知ってる人は少ないでしょう)、預言者役のイェステイン君の歌う場面が多かったのも(一番多かったんじゃないかしら、)すごく嬉しかったし、絶好調のイェスティン君には聴き惚れますキスマーク

11月27日、30日に続いて又聴けてとても幸せ。来週St. Johns Smith Squireで2回歌ってくれるコンサート(22日のクリスマス・オラトリオ、23日メサイア)は残念ながらどちらもパスだけど(彼がちょっとしか歌わない割に高いので)、きっとラジオでやるでしょ。


ワイン酔っ払いのバビロンの王様役のアラン・クレイトン、ちょっと前まで童顔のかわいこちゃんだったのに、今では太ってヒゲまで生やして一気におっさん化してしまったけど歌は立派で、何度かキャンセルされたり不調だったりしたけど、やっと絶好調のクレイトン君が聴けて満足チョキ。イェスティン君がカウンターテナーとしては声量があると言っても、テノールに高らかに歌われたら、そりゃ迫力は適いません。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

    

対するオセアニア組は、ちょっと負けましたね。


特に残念だったのは、イギリスが誇るメゾソプラノのサラ・コナリーがキャンセルしたこと(健康上の理由だそうです)しょぼん


代役のオーストラリア人ケイトリン・ハルカップも充分上手だったけど、サラ様と比べたら声の艶と貫禄は比べ物になりません。ズボン役としてビジュアル的にはほっそり長身の金髪美人のハルコップの勝ちだけですけどね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

これも代役のジョナサン・レマルーは、出番の少ない脇役だし、どうってことなかった。一時は暖かい雰囲気で良い味出してたけど、最近ぱっとしないような。

ヘンデルはなんでも好きだけど、このベルシャザール、有名アリアはないけど良く出来た作品で、カウンターテナーの存在も大きいので気に入りました。クリスティさん、いつも稀で貴重なバロックやって下さって感謝です。


ひらめき電球

ところで、イェスティン君と言えば俳優のジェームス・マカヴォイ。似てるでしょ? どちらも大好きラブラブ

そのマカヴォイが2月にロンドンの舞台でシェークスピアのマクベスを演じるんですが、今日が切符発売だったんです。

お芝居には興味のない私ですが、生マカヴォイなら是非見たいと思って切符を狙ってみました。外出してたので出遅れた上に、話題になってるので売れ行きも上々。だけどほんの少し残ってたので(舞台の後ろが)、高いけど一枚だけ買おうとトライしたのになぜかうまくいかずダウン

ま、このコンサートのイェスティン君みたいに2メートル以内で見られるのでなければ行く甲斐がないわけですから(DVDでヨダレ出してりゃいいんですもんね)、と負け惜しみ言いながら断念むっ




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