<15th May 13>


真冬に逆戻りしたように寒いロンドンですが、今夜、ROHの地下小劇場リンバリー・スタジオで行われた人気メゾソプラノのジョイス・ディドナートのマスタークラスにトーチャンと行ってきました。


このマスタークラス、数ケ月前にこっそり売り出され、気付いた時には売り切れ。その後ずっとリターン狙ってたけどなかなかキャッチできなかったので、諦めて、又ドンカルロにでも行くかと思ったところ、5日前にふと何かを感じてすごく久し振りに空席チェックしてみたら、なんと、前の2列がどさっと売り出されているではないですか! どういう理由か、ROHはこういう汚い手口をよく使うので油断できないのですが、今回は17ポンドで前から2列目の真ん中をゲット。


やっぱり、ジョイス姐さんとは縁があるのかもですね。こないだROHのトイレでばったり会ったのは別にしても、今年2月のバービカンのリサイタルの切符も直前に最高の席が降ってきただけではなく舞台のジョイス姐さんから花束までもらっちゃったし(→こちら )、土曜日のROHバックステージツアーでは彼女が舞台でリハーサルしてるのがしっかり聴こえましたよ。


で、今日のマスタークラスですが、これがもう最高に面白くて、とても楽しめました。

2週間前のサイモン・キーンリーサイドの知的なまじめな指導とは大違いで、気さくで温かいジョイス姐さんの人柄そのもののような滅法明るいマスタークラスでした。頭の回転が早くて話が上手な彼女は天然のコメディアン。英語圏にこんな人がいて、ロンドンの私たちもラッキー。


休憩なしの2時間で、面白おかしくアドバイスしてもらえて喜んでいたのは3人の若い歌手の卵で、全員がジョイス姐さんが得意なロッシーニ(テノール君はセヴィリアの理髪師の大アリア、女性二人はセヴィリアの理髪師の音楽レッスン場面とチェネレントラの最後のアリア)人。皆さん張り切って困難な曲にしたものですが、このレベルでそういう難しいアリアを聴く機会は少ないので、面白かったです。テノール君が歌ったのはこないだフローレス王子で聴いたばかりだったのですが、そのあまりの差はどうだ。


最後に30分間のインタビューもあり、たくさん興味深い話が聴けました。全部を収録してたんですが、果たして公開してくれるのでしょうか?
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
カメラ写真は撮れなかったけど、開始前を舞台だけこっそりと。


ワンピース洋服のセンスの良いジョイス姐さんが着ていたのは、個性的なデザインの膝丈のワンピースで、前から見ると黒のトップと鮮やかなグリーンのスカートなんですが、上半身の背中は肌色。襟元に大きな光るコスチューム・ジュエリーがたくさん縫い付けてあってとても華やか。きちんとお化粧もして、下ろした長いウエーブ金髪もとても素敵。


サンダル靴はベージュのストラップのハイヒールでしたが、印象に残ったのは、きれいにむだ毛が処理されたつるつるの細い素脚。


フローレス王子と共演するロッシーニの「湖上の美人」の初日はいよいよ明後日の金曜日。新プロダクションですが、私は郊外のワークショップやバックステージツアー中にすでにセットは少し見てるのですが、スコットランドが舞台で、でかい赤いタータンチェックの壁紙やらせん階段、ハイランドの写実的風景画が出てきますからね。


ジョイス姐さんのFBに載ってた写真、彼女だけパクってしまいましょうべーっだ!


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



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