ロイヤルオペラハウスの今シーズン、今まではトゥーランドット、フィガロの結婚、エレクトラとリバイバルばかりだったのですが、やっと10月17日に新プロダクションがスタートします。しかも、ヴェルディの中でも上演の機会が少ない「シシリアの夕べの祈り」ですから、期待が高まります。
私はこのオペラを2年半前にナポリの美しいサンカルロ歌劇場で観て以来(→こちら )、再び生で聴けるのを楽しみにしていたのに、今回はキャストに問題があり、嫌いなソプラノNO1である箱ふぐ嬢(マリーナ・ポプラフスカヤ)が主役なので、「うへーっ、嫌だな~」、と怖れていたのですが、
嬉しいことに、今日、彼女が体調不良のため最初の3回だけ降板することが発表されました(→こちら ) 私は2回分切符を買ってあるのですが、よかった、両日とも代役だ
で、代役は、半年前のドンカルロでキャンセル魔ハルテロスの代役を何度か務めたアメリカ人のリアンナおばさん(Lianna Haroutounian)(→こちら )。
ずんぐりむっくりな女中顔で雰囲気もおばさんなので若い貴婦人役には向いてなくて、今回もビジュアル的には(顔は別にすれば)ポプラフスカヤのすらっとしたエレガントな立ち姿と上手な芝居には敵わないのですが、濁りのない高音が耳に心地よくて素晴らしいんです。
ともあれ、ポポ子さんのくぐもった不快な声を聴かなくてもよくなって、万歳
できればテノールも倒れて欲しいような気もしますが、もっと下手な奴が代役になったら困るので、時には「あら、なかなか良いかも」、と感じさせてくれるブライアン・ハイメルで我慢しよう。
上の写真は、2012年1月のドンジョバンニのシュロットですが、私がこれまでに何百枚も撮ったカーテンコール写真の中でもベスト・ショットだと思いませんか?
最近この写真をなんとシュロット本人が見てくれたそうなんですよ キャーッ
ちょっとしたコネのおかげなんですが、気に入ってもらえたようで嬉しいです。
まるで私を指差しているように見えるのですが、種を明かせば、残念ながら視線を送ってくれたのは私ではなく、同じ角度の最前列にいた老婦人に対してです。この前にサービス満点のシュロットが客席にまで愛嬌を振りまきに来てくれて、そのご婦人を選んで、握手だか手にキスだかの大サービスしてくれたんです。
しかし、わざと年配の女性を選ぶなんて、さすがだ。最前列にいたら、私でも選んでもらえたかも、という夢をおばさん達に与えてくれますもんね。
ところで、
3回観たフィガロの結婚、たくさんのカーテンコール写真の中から数枚選ぶのに時間が掛かりましたが、すみません、やっとできたので、近いうちに記事をアップしますね。
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