昨日(12月17日)のバービカンのヘンデルのメサイヤには、切符代が二人分だと結構高いんだけど、トーチャンも連れてってあげましたよ。だって、生で聴いたことが一度もないって言うんだもん。


って、偉そうに言う私だって、実はメサイヤを丸々生でまともに聴くのはこれが2回目なんですけどね。最初に聴いたのは3年前のウィグモア・ホールでしたが(→こちら )、クリスマスとイースターにはあちこちで嫌というほどやってる中でなぜこの2つを選んだかというと、共通項は勿論カウンターテナーのイエスティン・デイヴィスIestyn Daviesラブラブ


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今回も張り切って最前列の真ん中を確保して、一年近く楽しみに待ったこのコンサート、イエスティン君以外はどうでもよくて、他は誰が出るのかすら知りませんでしたが、こういうメンバーでした。


Handel Messiah

Academy of Ancient Music
Bernard Labadie conductor
Lydia Teuscher soprano
Iestyn Davies countertenor
Jeremy Ovenden tenor
Brindley Sherratt bass (Andrew Foster-Williamsの代役)





         

おとめ座英語で歌うのに、ソプラノのリディアおねえさんはドイツ人でしたが、クラシックな絵画から抜け出たような正統派の若い金髪美人で、歌う時は真ん前だったので音符で顔が隠れてしまったけど、出番を座って待つ彼女を愛でながらだと音楽が更に美しく聴こえます。清らかでピュアな歌声もヘンデル向きで、舞台映えするだろう彼女をバロックオペラで観てみたいです。

テノールは出番も少ない上に、無名のイギリス人Jeremy Ovendenはやけに遠慮してるようで全く影が薄かった。ルックスもぱっとしないし。声は悪くないし、なんとニコライ・ゲッダに師事したそうなので、もっと高らかに歌えばいいのに。そして、プロフィールに「最近ROHにコジのフェルランド役で」と書いてあるけど、えーっ!私が行かなかった日の誰かの代役だったの?

バスはROHにもよく出る実力派ブリンドリー・シェラットだからなかなかの迫力で、トランペットと競演した派手な部分は大受けで、その時だけ(拍手はトランペット奏者向けだったのかもしれないけど)拍手が起こったくらい。


指揮者は知らない人だけど、全部暗譜で大汗かきながら大熱演。

    


で、肝心のイエスティン君はどうだったかと言うと、調子もよく、期待通りの素晴らしさで、幸い音符で顔が隠れることもなく、斜め下から始終うっとりラブラブ! カウンターテナーの部分が私にとっては一番お馴染みでもあり聴きどころが多いので、他はカットしてもいいからここだけ繰り返してくれたらどんなに嬉しいか・・・。イエスティン君をはじめて聴く友人たちも褒めてくれましたチョキ
コンサートの途中でイエスティン君への2013 Critics' Circle Award for Exceptional Young Talent (voice)という賞の授賞式がありましたが、舞台の隅っこでやってあっさり終わってしまったので写真は撮れず。




           

でも、最後のカーテンコール写真は頑張って撮らなくちゃねDASH!

だって、私が最前列にいるのを見つけたイエスティン君(彼は客席をじーっと見渡すので、私とも何度か目が合った)はきっと「あっ、僕の写真係が来てる!」、と思ったに違いないですから。
ネットを熱心に漁る彼はこの日本語ブログも見つけてこっそり私が撮った写真をパクってFBに載せてたし、この頃はちゃんと発信源を紹介してくれてます。

でも、期待されるのは嬉しいけど責任感じちゃうわよね~ガーン  全ての写真がうまく撮れるわけじゃないんだから。


昨日も、明らかに(と私は勝手に思ってる)私が撮りやすいようにしばらくこっち向いてポーズ取ってくれたのに、肝心なその時にズームしてなかったので、大した写真が撮れなかったのは口惜しいむっ

でも、いつもありがとうって意味かしら、ウィンクまでしてもらっちゃったのは嬉しかったべーっだ!(これは私の美しい誤解ではなく、トーチャンもそう言ってた)。


オケも歌手も皆さん上手で、かなりレベルの高いパフォーマンスでしたが、それはイエスティン君によるところが大きかったと思います、贔屓目ではなく絶対に。

メラメラ今週の音楽鑑賞は充実してて、明日はキーシンの弾くチャイコフスキーのピアノコンチェルトだ!



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