詳細は公式サイト→こちら をご覧下さいですが、


シューベルト祭Schebertiadeの会場は2箇所あり、5月と9月はHohenemsの町、6月と8月はシュヴァルツェンベルグSchwarzenbergの小さな村で行われ、今回私たちは後者に行きました。


アンゲリカ・カウフマン・ホールAngelika Kaufmann Saal は2001年に増改築された木造の室内楽向けのコンサートホールで、音響も高く評価されていて、実際に良い音でした。


山に囲まれた素晴らしい景観で、緑に囲まれているという点ではグラインドボーンに似てますが、このオーストリアの迫力ある山々に平らなイギリスはそりゃ勝てません。

約600席でロンドンのWigmore Hallとほぼ同じ席数ですが、こちらの方がうんと広く感じるのは天井の高さと椅子と椅子の前後のスペースがうんとゆったりしてるからでしょう。


ということで、環境もホール自体も素晴らしいんですが、残念ながらアクセスが不便なのがネックしょぼん


電車とバスを乗り継いでいくのはとても不便なので、車がないと無理ではないかと思います。シャトルバスを提供してくれる近くの町のホテルもあるとのことですが、問い合わせる必要があるようで、計画するのも難儀そう・・。今回の旅を計画して下さったPrimroseさんも何度もコンサートホールや観光局に電話して下さって、お手間を取らせてしまいました。

私たちはチューリッヒ空港でレンタカーを借り(運転はPrimroseさん)、アッペンツェルという可愛いスイスの街に寄り道したのですが、まっすぐ行ったら空港から村まで150キロで2時間は掛かり車 おまけに日本やイギリスからだと逆ハンドルで運転も緊張の連続よ。

レンタカーのすったもんだは又あらためて書きますが、運転に自信のある方は、30キロ離れた所に有名なブレゲンツの湖上オペラがあるのでそちらもついでにどうぞ。私たちは日中に場所の見学だけしました。


カメラでは、写真でご案内致しましょう。

23日と24日の様々な時間に撮ったのが混じってますが、クリックで拡大します


   

   

2階のパノラマデッキからの眺めがベストです。

わーい、右の写真で、遠くに見える白い教会の右上に私たちのパノラマ観望ホテル(→こちら )も見えま~す。


    



     

                ヤッホー、ホールの外はいきなりこんな山景色

    

コンサートに行った日はお天気が良くて、最高に気持ち良かったです



          休憩時間は新鮮な空気と素晴らしい景色が楽しめます。


    

「休憩時間がもうすぐ終わりますから、席に戻って下さ~い」、というお知らせは味気ない録音ではなく、ブラスの生演奏ってのも洒落てます。




    


2階建てのロビーはどこも広々として、贅沢な空間です。


これ以外に小さなギャラリーもありました。





    

カーテンコール写真撮影に関してはとても厳しいですが、その代わり、終了後にこのロビーで出演者に会える慣習となっているようです。


    


明るくて温かい雰囲気の素晴らしい木のホールは、コンサートシーズンがない時は椅子を取っ払ってパーティ等のイベントに使用されてます。


左側にはいくつか窓があり、音楽を聴きながら山が見えるのがユニークで、私は午後のコンサートでは10列目の左側の隅っこだったのですが、ちょうどばっちり見える位置で、しょっちゅう横向いてました。夜のコンサートであれば、段々日暮れていく山の景色が見られて更に感動的に違いないです。


    

バルコニー席もあり、そこから見ると実に美しいホールですね。



    


1976年にHohenemsで始まったこの室内楽と歌曲とピアノ等の音楽祭のプログラムはサイト(→こちら )をご覧下さいですが、すでに2015年の予約ができます。シビアにランク付されて値段も5段階あるのが興味深いですよ。でも、決して安くないので、観客の年齢層はウィグモア・ホールと似てますが、こちらはぐっとお金持ち風情でお洒落度もうんと上。


今年と来年のプログラムをざっと見たところ、同じ人が続けて出ることが多くて出演者に偏りはありますが、こんな不便で小さな会場なのに、驚くほど豪華な顔ぶれで、平日は2つ、週末は一日に3つもコンサートが行われ、数もすごいです。


交通手段の不便さを考えると二度と行けないでしょうし、出費は嵩みましたが、幸いお天気にも恵まれて貴重な体験ができました。コンサートについては次回に書きますが、その後観光編が続きます。




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