<30th Aug Sun>

さっき、ディヴィッド・ニコルズのベストセラー小説「One Day」の映画をテレビで観たけど、アン・ハサウェイはアメリカ人だし美人過ぎて本で読んだイメージとは違い過ぎ。映画の主役は美人じゃなくちゃ成り立たないから、仕方ないですけどね。今日の記事のカップルのドラマチックなロマンスはそのまま映画になりますが、超美男美女をそのまま出せばリアル。どの役者さんがいいかしらね?

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イギリスのテレビチャネル4TVは、BBCではやりにくいかもしれないロイヤル・ファミリーの暴露紹介番組をやってくれて、3年前に女王様の夫君エジンバラ公の母親の波乱万丈人生が面白かったのでブログで記事にしましたが(→こちら )、先週オンエアの「もう一人のウィリアム王子」The Other Prince Williamも「へえーっ! そんな人がいたんだ」、と興味深かったので、ご紹介しましょう。


ラブラブ身分違いのロマンスの舞台が東京っていうのも嬉しいですしね。


   

グロスターのウィリアム王子Prince William of Gloucester(1941-1972)は、先々代国王ジョージ5世の孫であり、エリザベス女王の従兄弟。一時は王位継承権4位だったこともあり、30歳で事故死しなかったらグロスター公爵になってた人です。


このプリンス・ウィリアムは頭も良かったようで、イートン校、ケンブリッジ大学と進み、公爵家の跡取り息子としては理想的だった上に長身のハンサム。若い男性の褒めるのにdashingという言葉があり、「颯爽として格好良い」という意味ですが、a dashing young princeだった彼はまさに王室のゴールデン・ボーイキラキラ


カチンコYoutubeでじっくりご覧遊ばせ(→こちら )。 


                    

今のウィリアム王子はダイアナ妃に生き写しと思っていたのですが、そうではなくて、王室に昔からあった顔なんですね。


こういう立場の人は跡継ぎになるのを待つ間、普通はミリタリーに属するのですが、彼は珍しく外務省に就職し、最初の赴任地が日本だったわけです。


1960台後半の日本は東京オリンピックで世界に羽ばたいて皆がハッピーだった時代でしたが、そんな所に現れた高貴でチャーミングなプレイボーイ・プリンスはさぞ大もてたに違いなかった中、こともあろうに捕まった恋人になったのは、5歳年上で離婚経験が2回ある子持ちのハンガリー人Zsuzsi Strkloff。日本ではモデルをしてて、レブロン化粧品の広告にも出てたそうです。


   

あ、後ろにチビまるこちゃんがいますよにひひ


そのズージさん、今は米国在住(元夫がアメリカ人)ですが、79歳になる今もとても綺麗で、今回のTV番組でも思い出をたくさん語ってくれたのですが、彼からプレゼントされた指輪をネックレスにして今でも肌身離さず、40年以上も経ったのに、彼のことを毎日思い出してるそうです。


この美しい二人が永遠に引き裂かれたのは、プリンスが自ら操縦する小型飛行機墜落事故で死亡叫びしたからですが、そうでなければどうなっていたんでしょうね? 


勿論、身分違いであるだけでなく、公爵夫人になるには条件悪過ぎた彼女の存在は問題視されたわけですが、一番問題だったのは離婚経験者ということのようです。

女王様の子供4人のうち3人が離婚してる今ではそんなこと問題にならないでしょうが、当時は、女王様の妹君マーガレット王女が離婚経験者の恋人を諦めたし、一世代前には叔父さんがシンプソン夫人と結婚するために王位を捨てたというスキャンダルがあったわけで、王室は「やれやれ又か、困ったものだ」、と頭を抱えたようです。


                 


で、彼は恋愛と義務のジレンマで苦しんだ挙句、彼女との結婚を諦めガックリ、二人は別れたのですが、その後も連絡を取り続け、飛行機事故の直前にも「操縦席の隣に座って欲しい」、などと誘ってくれたと彼女が言ってるので、もしかしたら復縁して公爵夫人になれたのかもしれませんね。


あまりにあっけなく途中で終わってしまったロマンスの行方はなんだか気になりのですが、


今ではヨーロッパで元旦那が刑務所にいた子持ちの女性が皇太子妃になった人もいるくらいですから、プリンス・ウィリアムは王室の直系ではないし断固主張して時代を先取りすることもできたかもしれませんよね(結婚となれば、決めるのは、本人ではなく女王様なんですが)。


しょぼんともあれ、王室も惜しい人を失くしたものです。グロスター公爵は王室行事で結構お出ましになる機会も多いので、この長男ウィリアムに公爵様になってもらって華を添えて欲しかったです(現公爵様はイマイチ地味なもんだから)。


ひらめき電球

しかし、ふと思うに、


もし彼が日本で惚れたのが日本人女性だったらどうだったんでしょうね? 


それが例え身分的には申し分のない宮家のお姫様でも、人種の違いは、白人の離婚経験者よりも問題視されたような気もしますが(それは今でもそうかも)、或いは、香水「ミツコ」となったミツコさんの例もあるし、直系でもないので「仕方ないわね、」と結婚を許してもらえたのかしら? 

そして、現代であっても、王室直系だったら、国民の反感も買うでしょうね。


ということで、やんごとなき方々の結婚は制限付きなのは気の毒というか、仕方ないというか・・。幸い、ハリー王子は金髪のカワイコちゃん好みですから、英国王室ではしばらくその心配はない筈。



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