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馬6月16日、ロイヤル・アスコットに行って参りました。


まあ、ついに椿姫さんもおハイソな世界を垣間見ることができたのね!宝石ブルー


という期待をお持ちの方には申し訳ないのですが、そういうイメージとは全く別の世界に迷い込んでしまったのでしたショック!


いえね、なんせ切符代が43ポンドですから一体どんな人たちが来るエリアなんだろう、マスコミに出てくるロイヤル・エンクロージャーと呼ばれる所とどれだけ違うんだろう、と色々思い描いてはいたんですが、最近忙しくて調べる時間がなく、当日何も知らずに行ったら、新しい発見だらけ目


大きく分けると3段階のエリアがあり、私たちのウィンザー・エンクロージャーは勿論一番下なんですが、女性は皆さん精一杯張り切った帽子被ってるし、男性のほとんども背広姿で一見それなりの雰囲気。


だけど、なんというか、イギリスではどんなにお洒落をしても口を開けばお里が知れるので、聞えてくる会話でわかるんですが、庶民の私が接してる人たちより下の階級の人たちが多かったんです。


      


自分の属している階級がベストだと思っているイギリス人が形だけ上流階級の人たちの真似をしておすましてするという傾向にまず驚きましたが、最初はどうであれ、もうこれは帽子を被った女子会のパターンとして定着しているんでしょうね。

この日はレディース・デイのせいか、或いは男どもはTVでサッカーのイングランド戦を観てたのか、圧倒的に女性グループが多かったんですが、たくさん置いてあるテーブルや芝生で楽しそうにお酒呑みながらピクニックしてる様子は気負いなくてとても楽しそうでしたカクテルグラス

レースも声援して結果が出る度にあちこちで「やった~、あたい勝ったよ~」という雄叫びも上がって盛り上がっていたので、私たちもつられて馬券を買ったのでした。 2ポンドから賭けられるのもこのエリアらしいリーズナブルさでお財布は傷まないし、楽しみ度がうんと増します。


というわけで、アスコット競馬=エレガントな正装の紳士淑女というコンセプトを真っ向からくつがえす、言わばマイ・フェア・レディのイライザが地のままで楽しめる世界が存在することがわかりました。メンバーしか入れないエリートのエリアにいらした方の様子を知る機会は多いですが、この意外なアスコット経験も面白いかもしれないし、それなら背伸びしなくても私も行けるから行ってみたいと仰る方へのご案内になればと思い、記録しておきます。


ワンピース帽子因みにロイヤルアスコットと言えばいつも話題となるドレス・コードは→こちら をご覧下さいですが、要約すると、エリアによって3種類のコードがあり、

・メンバーオンリーのRoyal Enclosureは男性は燕尾服にトップハット、女性は最低10センチのベースのある帽子着用でファッシネーターは不可

・真ん中のクラスは男性は背広、女性はファッシネーターでもOK

・一番下は「できればお洒落してきて欲しいけど、ま、なんでもいいです」


     


    

私は諸事情で結局安易に着物にしちゃいましたが、せめてそれらしい髪飾りをと思い、これを日本で買って持ってきました。あまり目立たないよう芝生と同じグリーンにしてドレス感覚にしたつもりの着物と帯揚げは名古屋の戦利品。

お連れの二人は白と紺ですっきりエレガントな装い。お二人ともすらっとしてらっしゃるので西洋人の中でも見劣りせず、私が着物で体型を隠そうとするのと大違い。



    

王冠12時半スタートのレースに先立って、ロイヤルファミリーのパレードがありますが、しまった、この貧乏人エリアにも女王様がいらして下さるのを知っていたら、うんと近くでウォッチしたのに・・。


    

垣根で隔てられた別世界、私がいる右側はピクニックの人でぎっしり埋まってますが、お隣のミドルクラスのセクションはえらくゆったり。この日は雨が降りそうだったので(結局、運よく免れましたが)、皆さん建物の中にいたんでしょうか、それとも元々ゆったりしているんでしょうか? 隣の芝生は帽子のレベルが違うだけでなく、太った人もいません。


双眼鏡でその向こうにある最上エリアも眺めていると自分の属する階級とかつい考えちゃうわけですが、幸い外国人はアクセントで素性がわからないのでどんな階級の人とも付き合えるというのが大きな利点です。

尚、下々エリアはお天気が良ければ芝生で日向ぼっこできて最高なんですが、屋内スペースは狭いので雨の場合は悲惨ですよお。 向こうにある立派な建物には近寄ることもできませんしね。

 

   

馬お金生まれて初めて馬券を買ったら、レースコースのすぐ隣で応援しなくちゃね。、最下位エリアでもサラブレッドが走る美しい様子は同じように見られるわけだし、女王様もパレードで手を振って下さったし、リーナブルな入場料で充分楽しめます。



    

私が行った日レディス・デイは女性が主役で、張り切って凄いお帽子を競う人が多いことで有名なんですが、そういうお金が掛かることは出来ない人たちのうちらのエリアで、この東洋人男性は手作りでしょうが頑張ってました。 


お金持ちの女性たちの目おぉ~っというお帽子は→こちら でどうぞ。


イメージと違うといえば、あちこちでやたらビーチサンダルが売ってたので不思議に思ったら、それは駅から競馬場までちょっと歩かなくてはいけないためとわかって、納得。 特に安いエリアは更に遠いのでずっとハイヒールだとしんどいですからね、歩きやすい靴を持って行きましょう。



大雨だったり寒かったりしてお天気には恵まれなかった今年のロイヤルアスコット、局地的なにわか雨が多発したこの日、すぐ近くで雨が降ったらしいですが、寸での所で濡れなくて済んだのは本当にラッキー。


もう一度行く機会があるとすれば、違うエリアを見学したいような気はしますけど、意外な展開となったこの日はとても楽しかったですニコニコ




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