ロイヤルオペラハウスで7月25日から8月13日まで、ボリショイバレエの引越公演が5演目(ドン・キホーテ、白鳥の湖、じゃじゃ馬ならし、パリの炎、海賊)やってますが、今回は観たことのない「じゃじゃ馬ならし」と「パリの炎」だけ観に行くにして、昨夜「じゃじゃ馬ならし」の初日に行ってきました。


以前いつも座ってたけど今はほとんどの公演で取っ払われてる舞台横の席を売ってくれたのが嬉しくて久し振りに座り、奥深い舞台だったのでかなり見切れてしまったけど、近くで観る醍醐味を味わいました(次回観る時のためのメモ:メモ右側からの見る方がおそらく見切れ部分が少ない筈)。


2014年にボリショイ劇場で初公演したこの新作バレエ、シェイクスピアの没後400年を記念してロンドンで初めてご披露してくれたかどうかは知りませんが、今年はボリショイバレエが初めてイギリス公演をしてからちょうど60年になるそうです。毎年来てくれるわけではなく、今回は3年ぶりですが。



詳しくは、右の写真をクリックで拡大してください。

 

The Taming of the Shrew


music/ Shostakovich

choreography/Jean-Christophe Maillot


Katharina/ Ekaterina Krysanova
Petruchio/ Vladislav Lantratov
Bianka /Olga Smirnova
Lucentio/ Semyon Chudin
Hortensio/ Igor Tsvirko
Gremio/ Viacheslav Lopatin
housekeeper/ Anna Tikhomirova

 

尚、去年、イギリスや日本で映画館で上演したことがあるようで、今回とほぼ同じメンバーなので、その時のキャストの日本名と宣伝文句は以下をご覧下さい。



昨日はVIPボックス席にロイヤルバレエ芸術監督のケヴィン・オヘア御一行様(エド・ワトソンもいた)が陣取ってましたが、新作バレエに関しては大きな敗北感を感じていたに違いありませんガーン。ぱっとしなかったロイヤルバレエの「カルメン」や「フランケンシュタイン」と比べるとこのじゃじゃ馬ならしは、スピード感のある複雑でユニークな動き、振り付けも音楽もモダンだけど前衛的ではなく、楽しくて面白くてセクシーで、それはそれは素晴らしかったですから。レビューも5ツ星、4ツ星が並んで当然ですクラッカー

 

バトルを繰り広げる過激な姉カップルと静かに愛を育む妹カップルの対照が見事で、4人ともプリンシパルという豪華メンバーですから皆さん上手だったのですが、特にじゃじゃ馬をおしとやかな女性に調教する夫ペトルーキオを演じたウラディスラフ・コントラートフの表情豊かで大袈裟なはしゃぎ振りには、これが3年前にザハロワとラ・バヤデールで共演し、白鳥の湖の悪役でも光ってたエレガントでミステリアスな美男子(→こちら )と同じ人とは思えず、あらためて凄い人だわと惚れ直しました。

 

じゃじゃ馬カテリーナ役のエカテリーナ・クリサノワは表情はふくれっ面でワンパターン気味でしたが、しなやかでアスレチックな動きで充分補ってました。

 

おしとやかな妹ビアンカのオリガ・スミルノワはエレガントで麗してうっとりだったし、相手役でイアン・ボストリjッジ似のセミューン・チュージンは地味ながら確実な踊りで、目立たないこちらのカップルもとても素敵だったのでした。

他の人たちにも充分見せ場があり、さすがボリショイ。3男前はひどかったオーケストラも今回はしっかり上手だったのも大きな救いでした。


カメラ カーテンコール写真は縮小せずにそのまま載せましょう。 オペラと違ってべーっだ!皆さんビューティフルだから。


  



 






  



明日はパリの炎メラメラを観に行きます。フランス革命のお話らしいです。




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