11月8日はベーカーストリート駅近くのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックでマスタークラスを拝聴。

私はマスタークラスが大好きなのでここにもちょくちょく来るのですが、写真撮れないし記事にしないことが多いけど、この日は特別。 夏に一緒にザルツブルグに追っ掛けもしたレイネさんがオランダから駆けつけてらっしゃいましたしね。

 

イエスティン君のマスタークラスと言えば、今年2月に日本であったのに、たしか私が日本に着く一日だったので見逃してしまい、口惜しかったですよ~えーん。  行こうと思えば行けたコンサートは皆様の席を分捕ってはいけないと自粛しましたが、彼のマスタークラスは凄く聴きたかった・・ガックリ

 

で、まあそのうちロンドンでもやってくれるだろうと信じて待っていたのが今回実現したわけですが、かぶりつきで3時間たっぷり彼のマスターぶりを見ることができて大満足爆  笑。 お喋りな彼は早口ですごく沢山あれこれ言ってくれましたが、あれを日本で通訳付きでどうやってやったのか不思議でなりません。 彼自身は日本でのクラスを「良かった」と言ってましたけど、今回のとはまるで違う展開だったに違いないですね。

 

私はマスタークラスには結構行っているのですが、発音や歌詞の理解や演技面とか同じ側面でどの生徒に対しても指導する歌手が多い中、今回感心したのは彼が多岐に渡ってそれぞれの生徒に合わせてコメントしてくれたことで、聴く側としても繰り返しがないので全く退屈しないどころか凄く楽しめました。もちろんピアノ伴奏者を押しのけて上手な演奏もご披露してくれました。 当然ながら彼自身が得意な曲目だと当然更に熱心になり、盛り上がりました。

 

 

レイネさんが詳しくレポートして下さってるので内容についてはそちらをご覧頂くとして(→こちら)、私は以下ざっくりと。

それぞれ個性の異なるカウンターテナーを4人も聴けただけでもCT好きにはたまらない企画で、主催者側の意図なのか、後になるほど上手な男子が登場。長身でルックス面では映える最初の子は声量はあるけどおそろしく硬い声で、イエスティン君に舌の位置を徹底して直されたくらい基本ができてなくて今とても舞台に立てる力はないですが、立派な声量を上手くコントロール出来れば大きな劇場でも大丈夫。後の3人は皆小柄でパッとしない風貌で(CTやテノールの典型ね)、二人目の子は音域が間違ってるというこれまた基本的な指摘で、たしかに中低音は良いけど、高音が苦し過ぎ。私が一番気に入ったのは3人目のイエスティン君に一番近い優しい声。 態度がふてぶてしいのが残念でしたが。 完成度の一番高い4人目の子も良かったです。

この学校にはCTは4人しかいないのか、当初予定されてた6人のうち二人はメゾソプラノ。一人ドタキャンしたので紅一点だった女の子はCTと比べるからというだけでなく力強い声でとても上手だったけど、容姿がかなり改善の余地あり。

 

というわけで、誰も全ての面で優れた子はいなかったし、マスタークラスの醍醐味であるbeforeとafterの変わり具合はいまいちでしたが、あっと言う間の3時間、キャリア全般の訓示までしてくれて熱心で充実したマスタークラスでした拍手  これで無料って、ありがた過ぎて涙が出ます。

 

短いインターバルの間にイエスティン君の方から目の前に座ってるレイネさんと私に挨拶に来てくれて、記念写真も撮れて大満足の私たちラブ。 早くから並んで待って一番乗りした甲斐があったというものですグッド!

 

焼肉ラーメンその後、こないだムスメの誕生日にも行った南部亭レストランで日本食を一杯食べて幸せな夜となり、レイネさんのイエスティン君詣では幸先の良いスタートとなりました。その後色々ありましたが・・。

 


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