<22nd Jan Sun>

バービカンの来シーズン一年分の切符のことを考えたりしなくてはならず忙しかったので、ウィーン旅行記書いてる時間がありませんが、明日から又忙しくなる前に、急遽行くことしなった一昨日のウィーン国立歌劇場の「死の都」について、まずは唯一の目的であったクラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト様)のことだけ急いで書いておきます(出待ち写真は→こちらでご覧下さい)。

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1月20日の公演の5日前に運良く見つけた前から4列目真ん中近くの197ユーロのリターン席でしたが、最初クラウス君の声はやけにしょぼくて、「・・・え~っ!、ちょっと~、今日は不調なのぉ? 大枚はたいて、これだけのためにわざわざやって来たってのに、これではあんまりだ・・アセアセ」、とがっかりだったのですが、徐々に回復。なんせこの役はテノールの出番が多いので、彼の素晴らしい歌唱をたっぷり聴くことができて結局は大満足ニコニコ。 高音も多いし、とにかく難易度の高い役で、私が聴いた中で一番難しいテノール役ではないかしら? 好きなオペラでもないのに1週間に2度も聴くのはちょっとしんどかったですが、いつかこれをクラウス君で聴いてみたかったので、やっと実現して達成感ありグッド!

 

ローエングリン等のようなワーグナーものの神々しかったり颯爽としたクラウス君とは正反対の、死んだ妻が忘れられずにぐずぐずジメジメ悩む精神異常気味の冴えない男が妻に見かけはそっくりだけど性格の違う女性に惹かれて葛藤する熱い演技は凄く新鮮で、期待通りドキドキときめいちゃいましたラブラブ!。 左足を怪我してちょっと引きずってたのも(私はそういう演技かと思った)、駄目男らしさを醸し出すのに役立って、表情だけでなく全身で哀れなパウロを大熱演メラメラ。私の大嫌いな茶色のださいスーツ着てる上に彼のチャームポイントである長い髪を無理矢理ひっつめて(見る度に丸くなっていくのが更にあからさまにわかっちゃう)、怒鳴ったりもするし、いつものように清らかで素敵な王子様じゃないけど、この凄い役をこれだけ歌えるテノールは他には絶対いません。 スタンディングオベーションで盛り上がりクラッカー、当然ですが12日の無名テノールとは雲泥の差。

 

あ~、まだ余韻に浸ってうっとりしてるのに、上手く表現できなくてじれったいですがむっ、せめて写真で私の熱い想いを感じて下さい恋の矢

 

尚、数年前に観たROHと同じプロダクションなのですが、その他の歌手たちのことは又あらためて。

 

 

 

 

 

 

 


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