<22nd Dec Fri>

昨日はムスメが遊びに来て、ベルリン旅行の写真を見せてくれました。主にクリスマスツリークリスマス・マーケットとソーセージとビール生ビール。私とトーチャンの2013年3月のベルリン旅行の写真も久し振りに一緒に見たら、こちらはオペラのカーテンコール写真がやたらたくさんあって(主にローエングリン)、トーチャンはとっくに承知の上だけど、ムスメはきっと呆れたことでしょう。 でも、削除できないのよねえ、クラウス君の愛しいお姿はドキドキ

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12月19日はウィグモア・ホールのヴァイオリンとピアノのコンサート。

レオニダス・カヴァコスユジャ・ワンという凄い顔合わせでしたが、ウィグモアのメンバー辞めてから買った切符ですから良い席は買えず、ほとんど真横から見る席でした。 カヴァコスは演奏中ずっとこっち向いてたし音はちゃんと聞えるので問題ないですが、写真撮るの難しいし(折角今シーズンから「カーテンコール写真はいいですよ」ってことになったのに)、ユジャワンの手はもちろん顔も音符台に隠れて、見えたのは。脚だけ。

なので、伴奏でユジャがどれだけカヴァコスを見てたのかわかりませんが、カヴァコスはユジャの鍵盤のすぐ隣という珍しい立ち位置だったので、お互いの動きはよくわかったことでしょう。

 

 

アンコールはSzymanowskiのthe first Mythes ‘La Fontaine d’Arethuse’

 

   

 

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★★★★★ Independent

★★★★ Guardian

★★★★  Financial Times

★★★★ Bachtrack

 

シューベルト以外は第一次大戦直後の曲ですから少々前衛的で、全て超技巧が必要な難曲ばかり。特に最後のバルトークはピアノのパートが難しいので、これを弾けるピアノ伴奏者は少ないでしょう。 この二人が誰だか知らなくても凄まじい実力は明らかで、超一流の二人の相乗効果で本当にすごいものを聴いたという感じ。 

カヴァコスは、例えばジョシュア・ベルのように体を揺らせながら恍惚顔で演奏するわけではなくほとんど無表情で直立不動だけど、音だけで豊かに表現できる達人で、彼をコンチェルトで聞いたことはあるけど一度じっくり聴きたいと思っていたので、充分に堪能しました。 録音してたので、ラジオで聴けるかも。

 

    

隣の席の老人は全ての曲の楽譜を持参して目で追いながら聴いてました。 たくさん書き込みしてる曲とまっさらのと混じってましたが、こんなお手本のような素晴らしい演奏を生で聴ける機会は稀でしょうから嬉しかったでしょうね。 手も体も動かしながら聴くのは気が散るから止めて欲しかったですけど。

 

   

年寄りが多くて渋い雰囲気のウィグモア・ホールですから、ユジャの衣装は地味な紺色。ドレスのデザインも高いピンヒールの靴もいつもの通りだけど。 カヴァコスはちょっと太りましたね。

   

 

演奏後は裏のグリーンルームへ一番乗りしましたが、残念ながら舞台から降りたばかりのユジャはペットボトルをらっぱ飲みしながら、別の部屋に消えてしまいました。カヴァコスが「おい、こっちに来なきゃ駄目だよ、皆が君に会いたいんだからさ」、と呼び掛けたのも無視して。

もしかしたら、着替えて又出てくるのかもしれないけど、待ってられないのでカヴァコスの写真だけ撮って帰宅。今日の主役はカヴァコスだからいいんですけどね。ユジャもそれがわかってて彼に花を持たせようとしていなくなったのかもしれません。