<4th Aug Sat>

ムスメ達が昨日から4日間留守なので、トーチャンは猫のお世話に日参黒猫。 家に一人で長時間いるチャンスがほとんどない私は嬉しくて、この暑さでは出掛けたくないし、家であれこれ捗りました。急にあることで忙しくなったし。

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最近聞いたシューベルトの歌曲リサイタルを3件まとめて記録しておきます。

17月22日はウィグモア・ホールでテノールのパヴォル・ブレスリク君の水車小屋の娘。伴奏はおなじみのアミール・カッツさん。

彼のシューベルトは4年前のシューベルティアーゼ(→こちら)ですが、若々しいルックスとフレッシュな声は「粉職人の若者が旅先で美しい水車小屋の娘に恋をするが恋の矢、ライバルに奪われて落胆しガックリ、小川に語りかけて息絶える天使」という設定にぴったり。最前列ど真ん中だったので、声を張り上げる時は迫力あり過ぎて、静かな部分がちょうど良かったですけどね。

 

Pavol Breslik tenor

Amir Katz piano

 

Franz Schubert (1797-1828)

Die schöne Müllerin D795 (美しき水車小屋の娘)

 

インターバル無しで1時間ちょっとをドラマチックに歌ってくれて、普通はアンコールはしないですが、パヴォル君は2曲もサービスしてくれて、ドラマチックなシューベルトの「魔王」の後は、ドヴォルザークの「母が教えてくれた歌」でしっとりと終えました。

 

 

 

 

 

たいていの人は舞台衣装のままでグリーンルームで待ってるのに、パヴォル君は「汗かいちゃったから」と着替えて出てきました。そう言えば、彼とは最近ROHのドンジョヴァンニの出待ちでも着物でツーショットしてもらったのでした(→こちら)。

    

 

    

そう、ちょっと暑かったけど、頑張って着物で行ったのでした。竺仙の綿紅梅と赤い夏帯で、今年30回目の着物お出掛け(まとめは→こちら)。

 

 

2同じウィグモア・ホールで、6月4日のマチネはトビー・スペンスの水車小屋の娘。トビー君の英語翻訳版はこれが2度目ですが先回とは違う翻訳のようです。 2年前は嫌いな翻訳ものにも拘わらず涙が出るくらい感動したのに(→こちら)、今回は期待が高かったせいか、それほどぐっと来ませんでした。トビー君の甘い声にはうっとりしたけど、次はやっぱりドイツ語で歌って欲しいです。

 

Toby Spence tenor

Christopher Glynn piano

 

Franz Schubert (1797-1828)

The Beautiful Maid of the Mill (Die schöne Müllerin) D795

 

 

 

長年のファンで何度も会ってるし、いつものありがとうスマイルで迎えてくれます。

 

 

3 7月24日はがっかりでした。場所を間違えて切符買っちゃった私が悪いのですが・・。テンプル・ミュージック・シリーズ、このクラスの歌手であれば当然エリザベス朝時代の美しいミドル・テンプル・ホールだと思い込んでたら、直前にテンプル・チャーチだと気付いてがっかり。

    

 

   

いや、テンプル・チャーチは「ダヴィンチ・コード」にも登場する由緒正しく美しい教会なんですが、15ポンドの席だと音が響き過ぎて、彼女を聴いたことがないトーチャンは「一体どういう声なのか全くわからなかった」とがっかりしてました。私は彼女は何度も聴いたことがあり、一流だしこの日も上手に歌っているのはわかるので、本来の声を想像しながら聞いてましたが、「あー、これなら来なきゃよかった」、と思ったことでした。

 

↓ カーテンコール写真ですが、誰だかわかるでしょうか?

メゾソプラノのアンゲリカ・キルヒシュラーガーとピアノ伴奏のジュリアス・ドレイクです。キルヒーはいつも衣装がチープなのですが、この日も品のないグリーンのドレスでした(どっかで見たことあるし)。シューベルトの冬の旅を女性が歌うのを聴くのは初めてだし、(ミドルテンプルホールで聴くのを)楽しみにしてたのに・・・。そんなに暑い日ではなかったのだけが救い。冷房ないですから。トイレもないです、ここは。