<30th Oct Tue>

週2、3回はジムのプールで泳いでるけど、最近はなぜか泳いだ翌日に疲れが出て、今日もずっと眠くてたまらない。泳ぐ距離を減らしてもこうだから、しみじみと体力の衰えを感じるわあえー? 

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今月はヘンデル三昧で、オペラやコンサートが4回もありましたが、リールのロデリンダ(→こちら)、ハックニー・エンパイアーのラダミスト(→こちら)に続いたのは、10月11日のロイヤルオペラハウスでの英語オラトリオ「ソロモン」。

この後間もなくヴェルディのレクイエムもあったし、要するにワーグナーのリングだけ間はコーラスの人がヒマなので、こららを企画したんでしょう、きっと。

旧約聖書の古代ユダヤ伝の賢明王ソロモンの伝記に基づき、二人の女性が一人の赤ん坊を自分の息子だと取り合いするのを、「じゃあ、

二つに切って分け合えばいいではないか」、という叡智が示されるソロモン王礼賛がテーマ。ルーベンスも描いてます。

1749年初演なので、特に記念の年ではないですが、ロイヤルオペラハウスの前身であるコベントガーデン劇場で初演されたこのオラトリオがここに又戻ってきたというのがポイントのようです。

 

Conductor Christian Curnyn

Levite Richard Burkhard

Queen of Sheba / 2nd Harlot Susan Bickley
Solomon Lawrence Zazzo
Solomon's Queen / 1st Harlot Sophie Bevan
Zadok Ed Lyon
the Royal Opera Chorus
Orchestra of Early Opera Company.

 

神々の黄昏のセットを拝借しましたね。
「シバの女王の到着」という賑やかなオケだけの大ヒット曲が含まれていますが、初めて全体を聴いて、なるほどここに使われるのかと納得。 それ以外は印象に残らなくて延々と長くて退屈な曲なので全部を上演することが少ないのでしょうが。
ソロモン役のローレンス・ザッゾ以外はおなじみ過ぎる英国人歌手ばかりなので新鮮味はなく、やっぱりSビックリーの声は突き抜ける、Sビーヴァンは声が重たくなってもう終わってる、Eリヨンじゃ頼りないけどちょっとだけだからいいか、と歌う前からわかってる感想でした。
アメリカ人カウンターテナーのザッゾはたしかなテクニックで一流なのですが、今回は100%絶好調でなかったのが残念。本当はもっと上手いんですけどね。
コーラスが大事で、お馴染みのメンバーたちがずらっと揃ったのは壮観だったけど、ROHのコーラスが上手いと思ったことは実は一度もなくて、今回もいまいちパンチがなくて・・。
 
 
ということで、特に素晴らしいコンサートではなかったですが、眠気と戦いながらも、聴く機会の少ないこのオラトリオの言わばホームカミングに立ち会えて感激でした。
 
さあ、残るはあと一つ、今をときめくカウンターテナーの大スター、フランコ・ファッジョーリのセルセは予想通り私のヘンデル祭のハイライトになりました。