<10th Nov Sat>

バレエのマチネが終わって外に出たら、イギリスには珍しい激しい土砂降り雨。気温は高いし風もなかったので(傘は持ってるし)不快ではなく、ザアザア降る雨もいいなあ、と思いながらジムに泳ぎに行きました。水が好きなんでしょう。

-----------------------------------------

バレエそう言えば、バレエの記事がないけど、今シーズンになって行ってないの? バレエは減らさなきゃっていつも言ってたけど。

 

いえいえ、一昨日も行ったし今日も行ったし、来週も2回行くんです。バヤデール。なかなか減らせませんね。

 

先月のマイヤーリングには行かなかったの? 

行きましたよ。2度だけですが。

 

実際にあったオーストリア・ハンガリー帝国のルドルフ皇太子(日本では有名なエリザベート皇后の息子)が男爵令嬢とピストル心中銃するという暗い内容で、踊りもあまりなくて地味なので人気がない演目。9年前は売れ残りの大ダンピングでオーケストラストールにうんと安く座れたこともありました(→こちら)。 その5年後にも観ました(→こちら)。

でも、何度か観るうちに、演劇を重視するロイヤルバレエには向いてる演目かなと思うようになりました。特に皇太子役は数人の女性ダンサーと複雑な振付でからむし担ぐ場面も多いだけでも大変なのに、内面を表現する演技力が必要で、男性ダンサーにとっては一番しんどい役ではないかしら。

 

1 10月6日の初日はプリンシパルが6人(平野、オシポワ、ラム、ヘイワード、キャンベル、ニュネツ)も登場する豪華メンバー。

  

↑クリックで拡大

 

 

この手の狂気の演技が得意なエド・ワトソンの予定だったんですが、ひっそり平野亮一さんに変わってました(10日前に決まったそうです)。他の目立たないチームで出る予定だったのに、ロールデビューでいきなりトップチームに抜擢され、緊張してるのがよくわかってハラハラしましたが、レヴューは上々でした。 最初はどうしてもワトソンと比べてしまって物足りなさを感じましたが、平野さんは平野さんなりのキャラでやればいいわけですから、上出来のロールデビューだったと思います。 その後、回を重ねて緊張が解け、また違う感じになったことでしょう。

 

Telegraph ★★★★
Evening Standard ★★★★
Independent ★★★★
Time Out ★★★★
Times (£) ★★★

 

花束の量はビミョーなんですが、この日のオシポワとラムはまあそんなに差がなくてよかったね(実は、今日のバヤデールのマチネは大変な差でびっくりしたんです)。

王子様はしっくり来ない平野さんですが、クセのある役は得意ですから、これはいつか当たり役になるかも。

平野さんがご自身のブログ「LIFE IN UK」でマイヤリングとバヤデールについて書いてらっしゃるので、ご覧下さい(→こちら)。

 

 

  

 

 

     

 

2 10月25日はフェデリコ・ボネリ

ボネリは好きなのに、ローラ・モレラと共演することが多いので行く気が失せてしまうことが多いのですが、今回は奥様の小林ひかるさんの引退公演ということで、見逃せません。

  

 

この後もう一回あった日がひかるさんの最後の日だったので、その時は花束をたくさんもらったのは勿論のこと、お別れのシーンも感動的だったそうです。 長い間ご苦労様でした。

   

 

この役は初めてではないようで、平野さんと比べればリラックスしてたかな。 でも、精神的におかしい皇太子を必死で演じたけど、いかにも常識的な好青年という雰囲気のボネリにはこの役は合わないような・・。