<21st Oct Sun>

見事な秋晴れなのに外の空気を吸ったのはちょっと庭に出た時だけって罪悪感ありですが(紅葉が色づいてきました)、明日から毎晩出掛けっ放しなので仕方ない。

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10月13日午後3時、ロイヤルフェスティバルホールでBehind the Pipesというパイプオルガンのイベントがあり、若い時に教会でパイプオルガン奏者としてアルバイトしてたトーチャンと行きました(→こちら)。

 

ロイヤルフェスティバルのパイプ数7,866本という巨大なパイプオルガンは有名で、子供向けのレクチャーは前からやってたようですが、今回は初の大人向けで、15人くらいが参加(満席)。

 

      

 

1951年のFestival of Britainに間に合わなくて、1954年完成。大規模な修復が終わって5年前に再登場。使わない時は扉が閉まっているので滅多に見られませんが、実は何本かは見掛けだけのニセモノだそうです。

 

舞台の上に設えられたにわか教室で模型で仕組みをキューレーターが実演してくれるのは小学生向けと同じで、参加者のほとんどは既に知ってることでしょうが、大小様々なパイプを実際に口で吹かせてもらったり、製作の歴史や質疑応答など、この中ではおそらく知識が一番低い私には興味深いことでした。特に、製作過程で相談役として関わったシュヴァイツァー博士がここに来てくれたのを知って嬉しかったです。

 

 

少人数なのでオルガンの周りに集まってデモンストレーションを聞くのも面白かったですが、「実際に弾かせてあげます」とプログラムに書いてあったので、何人かの熱心な人は音符を持参。トーチャンに弾かせてあげようと思って連れてきてあげたのに、謙虚過ぎるトーチャンはやっぱり遠慮しちゃいましたが(「弾かなくてもわかるから」、と)、私が弾かせてもらえばよかったかなあ(「あれ弾いたことがあるのよ」って自慢したいだけ)。でも、ピアノは得意で鍵盤には慣れてる人でも「ほら、足のペダルも一緒に!」と言われて四苦八苦してるのを見たら躊躇しちゃいますよね。

熱心な参加者が多く、1時間15分の予定が2時間近くになり、イベントとしては成功だったと思うので、きっと又企画してくれますよ。

 

 

 

 

   

イベントのタイトルがBehind the Pipesって言うくらいだから、裏のパイプ群の中に入れてもらえるのが売り物で、中は狭いので隅っこから数メートルにだけ数人づつで入ったのですが、他の参加者が弾いてて時折パワー全開にすると凄い音がして、貴重な体験でした

   

 巨大な鞴(ふいご)

   

パイプオルガンって、作る時音の出し方の複雑さ、温度によるピッチの変化、鍵盤を叩いてから音が出るまでの時間差等、色んな意味でまるで物理学ってのがトーチャンがこの楽器に惹かれる理由なのでしょうね。

 

   

今夜のカルミナ・ブラーナのために珍しい打楽器が置いてあります。 コンサートにも行きました。そのついでに同じ日にあったオルガンイベントも見つけたわけですから。