<28th Oct Sun>

昨日の午後はROHの若手アーチスト全員のコンサートをかぶりつきで楽しみましたが、初めてカウンターテナーがメンバーに加わってて、びっくり。脇役と代役が彼らの大事な役目なんですが、カウンターテナーの出番なんてほとんどないでしょうに・・。Patrick Terryというアメリカ人ですが、彼は既に結構活躍してるCTで、たしかWigmore Hallで聴いたことあり。任期2年のJette Parker Young Artistsですが、韓国人メゾソプラノ(すらっと綺麗な女性です)加わって、東洋人が3人になりました(去年からいるのは韓国人テノールと中国人ソプラノ)。

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10月26日は昼と夜2回Wigmore Hallに行きましたが、夜はポーランド人テノールのピョートル・ベチャワのリサイタル。

カウフマンの伴奏者でもある大御所ヘルムート・ドイチェ先生と二人、なんと燕尾服姿で登場。ここでは珍しい正装です。

 

 

 

51歳で油の乗り切った世界的テノールですから、それはそれは立派なリサイタルで、文句のつけようはございませんクラッカー

 

でも、こう言っちゃお終いですが、私の琴線には全く触れない声でうーん、最前列ど真ん中だったのに、凄く退屈しちゃいましたぐぅぐぅ

要するに歌手って、上手下手よりも好みかどうかってことですもんね。 例えば、どんなに上手でも私は低音歌手に惹かれるのは稀なので、まるでバリトンみたいな声の(今をときめく)ヨナス・カウフマンにもときめかないのですわ。

そんなベチャワも、実は一度だけ聞惚れたことがあり、それは8年前のグノーの「ロミオとジュリエット」(→こちら)。役柄によることが大きいでしょうが、それ以降期待しながら何度か色んな役で聞きましたが、やっぱりピンと来なくて・・しょぼん。でも、まだ諦めずに今回のリサイタルも行ったのですが、もうこれで見限ることにします。

いえ、私の好みではないと言うだけで、彼は知名度に値する超一流のテノールですから、機会があれば聴いて下さいね。

 

しかし、世界の檜舞台で活躍中の歌手なのに、切符の売れ具合が悪かったのは不思議。 だから今はもう会員ではない私でも最前列真ん中が買えたわけですが、ここでは時々そういうことがあり、音楽通と定評のWigmore常連の選択が理解できません。 歌手のランクによって値段が違う中、彼は元々結構安い設定だったので、彼を知らない人は(オペラに行かない人は知らないよね)、そういうレベルかと思い込んだのでしょうか? (私の席は上から2番目の値段で35ポンド)。

空席が多いのが彼には見えたでしょうが、勿論それでも一生懸命歌ってくれたし、嬉しそうだったのは救いです。