<29th Apr Mon>

平成には思い入れは全くなく、今年は平成何年なのかすら気にしたこともなかったですが、日本の皇室の繁栄は遠くからいつもお祈りしてます。王室が身近な存在であるイギリスにいるとわかるのですが、それは大事なことですよね。

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アムステルダム5泊旅行で憧れのコンセルトヘボーに4月12日に行けたのはハイライトの一つでしたが(→こちら)、演目はバッハのヨハネ受難曲。 オランダでは受難曲が大人気なんだそうで、2千人も入るコンセルトヘボーで同じコンサートが10日にもありました。

 

イギリス人も受難曲は好きでクリスマスやイースターになると嫌というほどやってはいるんですが、バッハは好きだけどイエス・キリストに興味のない私が行かないだけなんです。 今回も特にこれが聴きたかったわけではなく、日程的にベストだったので選んだのですが、素晴らしいホールで熱気溢れる雰囲気の中、素晴らしいコンサートでした。特に、歌手たちが上手側でに並んでたので、私たちが座った前から6列目の右寄り席は理想的。

 
J.S. Bach - St. John Passion, BWV 245

Koninklijk Concertgebouworkest

Nederlands Kamerkoor
conductor
William Christie
tenor, Evangelist  Reinoud Van Mechelen
bass, Christus Alex Rosen
soprano Emöke Baráth
countertenor Iestyn Davies 
tenor Anthony Gregory
bass Renato Dolcini

 

 

ご贔屓のイエスティン君、始まってすぐに客席の私を見つけてくれて微笑んでくれましたウインク。驚いた様子もなかったのは、先月会ったときに「私、アムスに行くから」、と言ったのを覚えててくれたせいかも。出番はうんと少ないですが、絶好調のイエスティン君は強い印象を与えました。

 

圧倒的に出番が多い福音史家役のテノールはReinoud Van Mechelen(指揮者クリスティの右隣の長髪の男)。 よく伸びる心地良い美声でなかなか良かったのですが、表現が淡白過ぎたかも。 というのも、7年前に聴いたイアン・ボストリッジの感傷的で涙まで流した熱い歌唱と比べてしまったからですが(→こちら)。

 

 

このコンサートの一番の立役者は、出演者リストにも載ってなかったけど、後ろに座ってるテオルボ(リュートの一種)奏者だったかも。

私にはおなじみのトーマス・ダンフォード。 何度も聴いてますが、オーケストラに負けじとこんなに激しく弦をかき鳴らす彼は初めて。

 

 

 

   

トーマスイエスティン繋がりということでこじつけて、ついでに4月6日のコンサートのことも書いてしまおう。我が家から車で一時間半ほどのサフロン・ウォルデンという街のサフロン・ホールという高校のホール。

イエスティン君が一人でお得意のダウランドを歌いまくったのを最前列で聴けて、うっとりでした。

トーマス君も、アムステルダムと同じ楽器だったけど、全く違う優しい弾き方でしっとりと。

 

イギリスでは名脇役としてそこそこ知名度の俳優アレックス・ジェニングスAlex Jenningsが歌の合間に短くあれこれ朗読してくれました。 別にそんなのなくても私は構わないけど・・。彼が出ても広い会場はガラガラだったわけだし、なにが狙いだったんでしょね?