<13th Aug Tue>

遠出したゴージャスなマナーハウス滞在記を始める前に先週のボリショイバレエを片付けて、と。

-------------------------------

ボリショイバレエと言えば古代ローマ帝国の奴隷の反乱がテーマのスパルタカス、と私は思ってて、今回の目玉演目で7月のオープニングもこれだったのに日本に行ってて前半は見逃しましたが、8月9日にやっと観にいくことができました。

 

馬

作曲 Aram Khachaturian/振付 Yuri Grigorovich/指揮 Pavel Sorokin

 

Denis Rodkin スパルタクス(捕虜になり剣闘士になったトラキアの王。カーク・ダグラスの映画もありましたね)

Artemy Belyakov クラッスス (スパルタクスの乱を鎮圧するローマの執政官。ユリウス・カエサルと共に三頭政治を行った人) 

Anastasia Denisova フリーギア (スパルタクスの妻で優しい女性)

Svetlana Zakharova エギナ (クラッススの愛人で性悪女)


スパルタクスは紀元前70年頃にローマ帝国に歯向かった奴隷のリーダーで、トラキアの王様にされちゃったり妻まで出てきて史実とは掛け離れているんですが、まあバレエですから思い切り美化しましょう。ハチャトゥリヤンの音楽も、有名な叙情的アダージョもあるけれど、ほぼ全編どんどんパンパンな躍動感溢れ過ぎという感じで興奮させてくれます。

 

2010年のボリショイ引越公演で観た時はイヴァン・ワシリエフの驚異的なジャンプ力にたまげましたが(→こちら)、今回のデニス・ロヂキンも素晴らしかった。こないだの白鳥の湖(→こちら)は特にどうってことなかったけど、今回はまるで別人のような鋭い目付きで野性的魅力たっぷりな美貌と演技力ラブラブ!。 もちろんジャンプも凄いし踊りまくるスタミナや片腕で女性を支える力強さに拍手が起こりました。今回のボリショイ公演の男子スターは彼でしょうね、きっと。若くて白い肌が美しいのなんのって。土曜日夜のドン・キホーテがすごく楽しみ。

 

2010年は降板してしまったスヴェトラーナ・ザハロワの色気のある悪女ぶりも目が離せず、ロヂキンとの白鳥の湖(→こちら)より何倍もチャーミングで、変化に富んだ踊りっぷりは、さすが天下のザハロワクラッカー

 

ロヂキンとザハロワに比べると他の二人の影が薄いのは仕方ないでしょうが、特にスパルタカス妻は極細で魅力に乏しく動きも表情も一本調子。スパルタカスが片手で持ち上げられる体重の軽さがなによりも重視されたのでしょうか?

 

カーテンコールが3回もあったので、なんと写真は300枚以上もあり、選ぶのが大変でした。似たような写真ですが、これ以上削れないので、どっさりご覧下さい。衣装がちょっと違います。

 

1最後のカーテンコール

 

 

 

 

 

 

 

22回目のカーテンコール

 

 

 

 

  

 

3最初のカーテンコール