<19th Nov Tue>
ロンドンは真冬ですが、ほとんど暖かい室内にいるので大丈夫。同僚の休暇カバーで今週来週はフルに働かなきゃならないからですが。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
今シーズン、バービカンにユジャ・ワンが４回出るのですが、昨日がその一回目（→こちら）。
どれに行くかは普通は私が選ぶわけで、「リサイタルだけでいいんじゃない？」となるんでしょうが、今回は迂闊にもバービカンの年間プログラムをプリントアウトしてテーブルに置いておいたら、「これに行きたい」とトーチャンがマーク付けてました。ユジャのは全部（東洋人女性好み）。仕方ないので全部買ってあげましたが、昨夜はデュダメル指揮のロス・アンジェルス・フィルで値段が高かったので、これだけは一番後ろの安い席で我慢して頂戴（15ポンド）。
The Times ★★★★
the art desk ★★★★
ユジャが弾いたのは、ジョン・アダムスが彼女のために書き下ろしたUKプレミアの新曲。少々ジャズっぽいガーシュイン風で、 怖れてたほど前衛的ではなく、心地良く聴けました。特に名曲とは思えませんけど・・。
アンコールを３曲も弾いてくれて、ユジャのミニ・リサイタル風になりましたが、ガンガン系新曲ふたつの後にリスト編曲のシューベルトの歌曲でクラシックに終わりました。言うまでもなくテクニックは文句ないし、遠いけど手の動きが上からしっかり見下ろせて、いつもと違う角度で楽しめました。
ユジャと言えば、キワドイ衣装とピンヒールがトレードマークですが、昨日は黒いオーバーオール風。彼女にしたら地味ですが、日焼けした肌に黒が意外に似合ってました。 この頃はバービカンでもカーテンコール写真撮影はOKのようで、私が係員がすぐ横にいる席からズームインして撮ってたら、トーチャンが私のカメラをひったくって自分でたくさん狙ってました。
ストラヴィンスキーの春の祭典はドュダメルが暗譜で意外にそんなに飛び回ったりせずに普通に指揮してくれました。白髪も増えて、かつてのエネルギッシュなニーチャンは落ち着いたオジサンになったのかな。
ガラガラガシャーンという迫力は遠くの私たちにも鳴り響いて、オケ全体のバランスもいつものかぶりつきよりうんと良いわけだし、遠くてもちゃんと聞えて楽しめました。私がもし指揮者だったらこれをやりたい、と思ったりもしました。
次のユジャはミルトン・コートで今週木曜日のクラリネットとの共演ですが、Andreas Ottensamerってイケメンなんだそうで、かぶりつきで観るのが楽しみ（→こちら）。
