<9th Apr Fri>

今朝、エジンバラ公フィリップ殿下がウィンザーで静かに息を引き取られました。99歳の大往生。

 

BBCニュースのカバーに使われた写真

 イヴニング・スタンダード紙の表紙

 

正午に発表されてからずっと一日中やってたBBCテレビの追悼番組を夕方までは仕事をしながら横目で見るしかできませんでしたが、夜しっかりと観ました。

 

私はファンだったので、フィリップ爺ちゃんが亡くなったらブログにあれこれ書きたいと思っていたけれど、今日は時間がないので後日にすることにして、女王様のお気持ちを察すると胸がふさぎますが、コロナ禍でロックダウンしてたからこそ最後はお二人でゆっくり過ごせたわけで、それはとても良かったと思います。 ロックダウンがなければ、フィリップ殿下はノーフォーク州のサンドリガムという別荘、公務のある女王様はウィンザーと離れて過ごすことになったようですから。

結婚生活73年のこの老夫婦の積もる思い出話は、年月の長さ、世界中駆け回った距離、重要なイベントやプライベートの出来事等で、他の誰にも出来ない凄いスケールだったことでしょう。

 

美貌のギリシャの王子様は幼児の時に亡命して、文無し宿無しの波乱万丈な人生のスタートでしたが、この美貌ゆえに13歳の女王様がときめいて、周囲は反対したけど女王様の強い意向で結婚できたわけですから、男は顔が命? 跡取り息子にそれが遺伝しなかったのは残念。

 

私は40年間王室ウォッチしてますが、中年の殿下も素敵でしたわ

 

殿下自身も2ケ月後に100歳になるまで頑張ろうとなさったそうなのに叶わなかったのは残念ですが、99歳まで長生きして女王様を支えて下さって、本当にありがとうございました。折りしも昨夜観た民放TVのThe Queen Unseenという番組で、いかにフィリップ殿下が女王様を援助したかがわかり、特に堅苦しい公務で緊張する女王様を笑わせて気持ちをほぐしてくれたことが貴重だったようです。殿下の失言は有名ですが、ユーモアに富んでいつもざっくばらんな性格だったのでしょう。コンサバな女王様を説得して王室の近代化を促進したのも彼でした。

 

穏やかな日差しの春の日でしたが、4時頃に散歩に出たら太陽と雲がドラマチックで、フィリップ爺ちゃんはまだあの雲のあたりにいて下界を見下ろしてるような気がしました。

 

イギリス王室のあり方が世界中であれこれ言われる中、フィリップ殿下の長年の多岐に渡る貢献と偉業をたくさんの人に知ってもらいたいと思います。

 

尚、今日が私の引退前の最後の勤務になる筈でしたが、結局はそうならず、来週も少し働くことになりました。ま、最終日が彼の死と重ならなくてよかったですけど。