<17th Apr Sat>

青空のウィンザー城、美しいお葬式でした。

チャペルでの参列者はコロナ規制で30名だけでしたが、お城の庭で7百人の陸空海の兵士が整然とカラフルに演じたミリタリー・パレードとブラスバンド音楽で盛大さと華やかさと秩序を演出。優れたリーダーシップと実用的で機転に富み、そのまま続けたら実力で海軍のトップの地位まで昇りつめただろうと言われたフィリップ殿下、跡継ぎ王女との結婚でそれは諦めたものの、せめて40代までは軍人生活が送れるだろうと思っていたのに、先王の若死で短いキャリアになってしまったのが人生の中で一番口惜しかったと言われてますが、名誉軍人として多くの連隊と深い関わりを持って誇りを持っていた殿下にぴったりのミリタリー式セレモニーでした。

 

 

以下の小さい写真はクリックで拡大。

  

 

  

 

  

ケイト妃のすっきりし過ぎない装いと女王様から借りた日本の真珠のペンダントが素敵。カミラ妃のキラキラ・マスクはどうよ?

   

 

  

 

  

 

全ての面で彼自身が事細かに指示をしたそうですが、ビジュアル面もペース配分も音楽も司教の引用も全てパーフェクト。私は特にチャペルでの音楽が好きでしたが、B・ブリテンは殿下がコミッションしたものだそうです。最後にこんな感動を与えてもらえるとは、やはりフィリップ殿下はスーパーマンでした。おまけにお天気も味方して、さらに雰囲気を盛り上がりましたしね。

 

それにしても、自分のお葬式をここまでしっかり企画したら本人は思い残す事もないでしょうし、見る方は葬られる本人の存在を感じると言う、ユニークなセレモニーでした。

 

チャペル内ではマスク使用のため、参列者の表情がよくわかりませんでしたが、女王様のプライバシーが守られて、却ってよかったと思います。

 

注目されたウィリアム王子とハリー、霊柩車の後を歩く時に隣同士にならないように不自然なアレンジまでしたわけですが、式が終ってウィンザー城まで歩いて帰る途中ケイト妃と三人で話してたので、皆がとりあえず安堵。

で、こんな感動的で秩序正しい雰囲気の中に久し振りに身をおいたハリー、これで又王室に戻りたいと思ったでしょうか? それともやっぱりこんながんじがらめの人生は嫌だと再確認したのでしょうか? 特にミリタリー生活に力を注ぎ、努力してそれなりの地位を得たのに剥奪された彼にとってはこの上なく考えさせられる設定のお葬式でしたね。ま、私はどっちでも全然構わないですけどね。

 

お葬式の前に女王様がお気に入りの写真として発表したスコットランドでのスナップ。2013年、ソフィ妃撮影。