<15th Feb Mon>

イギリス白ワインアンドリュー王子のスキャンダルはお金で片付けられたようで、よかったですね、女王様。

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ROHはメイン劇場でヘンデルのテオドーラ、地下の小劇場リンバリーでヴィヴァルディのバヤデットというバロック音楽好きにはたまらない一週間がありましたが、バヤゼットには2月5日と9日の2回行きました。

 

 

リンバリーでバロック・オペラと言えば、3年前のベレニーチェが素晴らしかったのでどうしても比べてしまうのですが、ビジュアル面も含めるとクラシックでありながら斬新で美しかったベレニーチェの勝ちではあるものの、このIrish National Operaとのコラボであるバヤゼットは現代版で動きがあって退屈してるヒマがありませんでした。壁をどんどん叩いたり、どついたりのバイオレンス演出。

筋書きはヘンデルのタメルラーノの同じで、両思い一組と片思い二組の間であれこれあって、結局は二組のカップルに落ち着くという恋のさやあてですが、色々なことが起こる分、シンプル過ぎるテオドーラよりは面白いです。

 

実はこれ、ヴィヴァルディ以外の作曲家数人のアリアも入っている寄せ集めですが、ヴィヴァルディ作曲の部分が多くて統一感もあり、違和感はありませんでした。

 

Music ANTONIO VIVALDI
Libretto AGOSTINO PIOVENE
Director ADELE THOMAS
Associate director EMMA WOODS
Set and costume designer MOLLY O’CATHAIN
Lighting designer SINÉAD WALLACE

 

 

IRISH BAROQUE ORCHESTRA
Conductor PETER WHELAN

Bajazet GIANLUCA MARGHERI
Tamerlano JAMES LAING/
FRANCESCO GIUSTI
Asteria NIAMH O’SULLIVAN
Andronicus ERIC JURENAS 

Irene CLAIRE BOOTH
Idaspe AOIFE MISKELLY  

 

Culture Whisper  ★★★★★

Bachtrack  ★★★★

 

評判もよく、2回共楽しめました。同じような席からなので似たような写真が混じってますが、2回目はタメルラーノ役のカウンターテナーが歌えなくなって(連日公演もあるので負担が大き過ぎます)、別のCTが舞台袖で歌って、元々のCTが芝居だけするという、オペラでは時々起こる形になりました。

女性たちとバヤゼット役のバリトン(筋肉マン)は2回とも安定して上手でしたが、カウンターテナーはそうは行かず、特にギリシャの王子アンドロニコは最初聴いてられない程硬かったけど途中で凄く良くなって、でも又崩れてしまったりして、やっぱりこれだけたくさん歌うのはCTには負担なんでしょう。タメルラーノ役はなかなか良かったけど2回目は口パクだったし(このJames Laingはベレニーチェ2回のうち1回は素晴らしくて1回はボロボロだったので、いまだに実力がよくわからない)。舞台脇で歌った代役CTは安定して上手でしたが、私の好みの声ではなかったのが残念。

1回目の時にテオドーラで大活躍中の人気CTのJJオルリンスキーが観に来てたのですが、あらためてテオドーラの彼の安定振りはさすがの実力だと感心しました。

 


二人のタメルラーノ。

 

 

 

  

 

ROHのバロック祭りも明日で終り。テオドーラ4回目の明日も楽しみ。