<9th Apr Sat>

イギリス王冠1ぐすん早いもので、フィリップ殿下が亡くなって、今日でちょうど一年。96歳の女王様はめっきり老けて弱くなられましたが、カミラ夫人を将来は王妃にしてあげて欲しいと仰ったり、アンドリュー王子の地位挽回をなさったり、ウィリアム王子夫妻をカリブ海に送って英国離れを止めようとなさったりと痛ましいほど頑張ってらっしゃいます。

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4月5日はWigmore Hallでイアン・ボストリッジ博士を聴きました。「冬の旅」についての分厚い本まで出してる彼が歌う冬の旅は当然人気があり、二列目の隅っこ近い席しか買えませんでした。

Ian Bostridge tenor
Angela Hewitt piano
Franz Schubert (1797-1828)
Winterreise D911 
 

57歳の蚊トンボ博士はちょっと前にたしか心臓弁膜の手術して暫く休んでいたのですが、元気に復活してくれて、長年のファンとしては嬉しい限り。相変わらずの細さで、当然それなりに老けたけど、原型は保ってるし、私にとっては永遠に冬の旅の恋に苦悩する青年のイメージドキドキ

 

小さいホールだし、バービカンとかでやる時よりもアクション少な目で、落ち着いた大人の冬の旅でした。少し声も太くなったみたい。無料で配られる歌詞をフォローしながら聴いている人も多く、お得意の曲なので安心して聴いていられました。

75分の歌が終り、イアン博士は随分長い間目を閉じて下向いてたので、誰も拍手せずに、静かな感動が異様なほど続きました。最初に「XXさんに捧げます」と言ってたので、あれは黙祷だったのでしょうか?

 
今回の伴奏はソロで大活躍の63歳のアンジェラ・ヒューイットでしたが、いつも一流のピアニストで歌う冬の旅、ブログ記事にした直近は2015年1月のバービカで伴奏はトーマス・アデス、

2008年10月には内田光子さん、

 

 

 

 

 

  

 

  

 

そして、冬の旅と言えば、楽しみなのは、12月7日にバービカンで、最近ROHのPeter Grimesで素晴らしかったアラン・クレイトンが歌ってくれるのです爆  笑。 既にかぶりつきを確保しましたダッシュ