<27th Jun Mon>
今日からウィンブルドン・テニス開始。テレビでテニス、ipadで韓国ドラマと両方同時に観るのは難しかったけど、アンディもエマちゃんも勝って英国勢は良いスタート。
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6月26日はRoyal Festival Hallでパルシファルのセミステージ形式オペラがありました。
切符買ったのはうんと前なので誰か出るのかすっかり忘れてたし、男性は低音歌手ばかり歌ってタイトルロールでもテノールの歌う場面が少ないから大して楽しみにはしてなかったですが、直前に「キャーッ、大好きなトビー君(Toby Spence)じゃないの」とわかって一気に楽しみに。でも魔笛とかセヴィリアの理髪師、チェネレントラを軽く甘く歌ってトビー君、大丈夫かなあ、ちゃんと歌えるかしら・・、と心配してたら、前から3列目の私には充分な声量で立派でした。ワーグナーは力強く歌わないといけないのでどうしても硬い声になってしまい、モーツァルトやロッシーニ時代のトビー君が懐かしくて溜まりませんでしたが、喉頭癌で一時はどうなることかと心配したトビー君が立ち直ってここまで進化したのは長年のファンである私には感慨深いこと。そう言えば、ROHのマイスタージンガーでDavid役もやってたし、「ドイツ語ものを歌いたいんだ」と言ってたので、目標が叶ってよかったね。
Orchestra of Opera North
Richard Farnes conductor
Toby Spence tenor, Parsifal
Katarina Karneus mezzo-soprano, Kundry
Robert Hayward baritone, Amfortas
Derek Welton bass-baritone, Klingsor
Brindley Sherratt bass, Gurnemanz
Stephen Richardson bass, Titurel
Samantha Clarke soprano, Flowermaiden
Elin Pritchard soprano, Flowermaiden
Chorus of Opera North
Sam Brown director
トーチャンが立ってるところが私達の席。
ローエングリンのお父さんであるパルシファルは聖杯の保護者で、内容も宗教的要素が大きいのが私には苦手ですが、宗教色を無視した椿姫的あらすじは以前の記事でご覧下さい(→こちら)。
ワーグナー最後のオペラで、名作と言われてますが、ワーグナーで一番大事なのはオーケストラ部分ですから、オケ・ピットではなく目の前にどーんと大人数で演奏するのを見ながら聴けて凄い迫力でした。ノーザン・オペラのオケがこんなに上手なら、遠いけどリーズまで観にいこうかなとも思ったりして。
このノーザン・オペラ版は今月初めにリーズでフル舞台でやってから国内2,3箇所でこのセミステージ形式でやり、最後がロンドンだったようですが、セットも小道具もなくてもしっかり演技に身が入ってて、見応えありました。ヘンテコなセットや衣装もなくて音楽に集中できるし、余裕があれば自分で理想的なプロダクションを想像すればいいので、私にとっては理想的なオペラ観賞の形です。
Katarina Karneusのきりっとした歌唱、安定のBrindley Sherratt、代役ながら素晴らしかったDerek Welton等、ほとんどの歌手が上手で、正味4時間以上でも居眠りもせず長くも感じなかったし、カーテンコールも盛り上がりました。
4時に始まって休憩2回で終ったのが9時15分。夕焼けが残ってたので、少し遠回りだけど、テムズ河を渡って帰りましょう。良いコンサートの後に見る景色は美しいです。