<24th July Sun>

FBで勝手に出てくる以前の投稿、ここ連日は3年前の日本滞在日本。7月15日から30日まで一人で行ったのでした(→こちら)。高校の同窓会に合わせたのですが、幸い私がいる間は異常な冷夏で楽だったし、祇園祭、歌舞伎、文楽、落語、温泉、花火と楽しい思い出が蘇ります。折角ゆっくり滞在できる身分になったのに、次はいつ行けるのかしらん。できれば来年の桜の時期にトーチャンも一緒にと願ってますが。

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ROHは今日のオテロ(ヴェルディ)で今シーズンが終わりました。一応安い切符が買ってありましたが、主役の二人(ラッセル・トーマスと Hrachuhí Bassénz)がひどいに決まってるので行く気が失せてキャンセル。

 

もう一つ同じ時期にヴェルディがあったので、コンサート形式ですが、そちらは昨日行きました。アッティラはヴェルディの中でも人気がないオペラだと思いますが、音楽はヴェルディらしい美しさがあるのに、有名なフン族のアッティラが主役(悪役)で、全然共感を得ることができないストーリーだからではないかしら。ROHではこれが20年振りですが、その時もたしかコンサート形式だった記憶があります。

 

肝心のパフォーマンスは素晴らしかったので、楽しめました。私はコンサート形式のオペラが好きで、ヘンテコリンなセットや読み替えて設定とは違う衣装なら無いほうが良いくらいわけで、ROHが経済的に苦しいので暫く全部コンサートにしちゃいますと言ったら私は大喜びするでしょう(フルオペラより切符がうんと安いという前提ですが)。

 

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Music GIUSEPPE VERDI

Libretto TEMISTOCLE SOLERA AFTER ZACHARIAS WERNER’S ATTILA, KÖNIG DER HUNNEN
Conductor SPERANZA SCAPPUCCI 

 

Attila ILDAR ABDRAZAKOV
Uldino EGOR ZHURAVSKII
Odabella MARÍA JOSÉ SIRI (SONDRA RADVANOVSKYの代役)
Ezio SIMON KEENLYSIDE
Foresto ȘTEFAN POP REPLACES JOSEPH CALLEJA
Leone ALEXANDER KÖPECZI

 

ロシア人のイルダー・アブドラザコフは今まで何度か聴いた中でベストで、貫禄ある美男子で立派なタイトルロールでした。ちょい役でSirサイモン・キーンリーサイドが出るのも贅沢なキャスティングで、少ない出番でペースの配分考えなくても良いからでしょう、ずっと惜しみなく声を出してくれて存在感ありました。バリトンやバスバリトンが活躍するヴェルディらしく、この二人が深みを出してくれました。

 

私にとってはテノールが大事ですが、デブでチリチリ頭のイメージだったステファン・ポップが少し痩せて上に髪もすっきりした上に声もよく出て今まででベスト。もう一人のEGOR ZHURAVSKIIはここの現若手アーチストですが、久し振りに採用された上手なテノールで、いつも聞き惚れます。

紅一点でウルグアイ生まれのイタリア系マリア・ホセ・シリ、最初は不安定でしたが、少ししたら立派な声が出るようになって、さすがあちこちの有名オペラハウスで良い役をやってるソプラノで華がありました。ソンドラ・ラドヴァノフスキの代役ですが、聞き飽きたソンドラ姐さんの代わりに聞けてよかったです。

オーケストラと指揮者がよく見えるのもいいですね。日本人女性のヴァイオリン奏者の方に写真を送って差し上げたら、「久し振りにステージ上で演奏できて、気持ちよかったです」とお返事頂きました。

 

 

   

 

 

 

尚、ヴェルディの中でどれが好きかと問われたら、そうですね、3つ選ぶなら、椿姫、アイーダ、トロヴァトーレでしょうか。秋のアイーダが楽しみ。5つなら、ドン・カルロとリゴレットかな。