<30th Sept Fri>

オペラとコンサートの新シーズンが始まった後半は慌しい9月となり、オペラは女王様崩御で2回キャンセルになったので結局2回だけになったけど、コンサートは8回も。一昨日打ったワクチン接種の腕の痛みもなくなり、来月も頑張らねばなのですが、いきなり明日は昼はマダム・バタフライ、夜はサロメのROHダブルヘッダー。

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9月22日は着物で一日過ごし、昼はアイーダのリハーサル、午後は食事、夜はSadler's Wells TheatreのA Night at the Kabukiへ。

   

 

 

A Night At The Kabuki
Inspired by A Night At The Opera
Written & Directed by Hideki Noda
Music by Queen

Starrring Takako Matsu, Takaya Kamikawa, Suzu Hirose, Jun Shison, Satoshi Hashimoto, Kazushige Komatsu, Kayo Ise, Aki Hano, Hideki Noda, Naoto Takenaka

 

  

サドラーズは滅多に行かないほぼダンス・パフォーマンス専用の劇場。

私の席からの眺め。一番上の階の隅っこから2番目は15ポンドでしたが、値段の割にはお得な席らしいと聞いたので、発売開始すぐにゲット。上から人が大勢でいつもわちゃわちゃ動くフォーメーションがしっかり見えました。

  

 

QueenのアルバムA Night at the Operaをインスピレーションとしてロミオとジュリエットがもし死んでなかったらという話を源平の戦いの時代に読み替えたドタバタコメディで、観にいった知人友人のほとんどは素晴らしかったと絶賛してましたが、正直、私はそれ程でもなかったかなと感想。

演劇には興味はないのでよくわからないのと、切符代をケチって舞台から遠い上の方から観たのが悪かったのかもしれませんが、たしかに凄く面白いセリフやアクションはふんだんにあったし、役者さんたちも大熱演。でも、心に訴えてくるものがなくて、特に前半は1時間半もあってテンションが続かず。展開が早過ぎるというか同じような繰り返しで(しかもドタバタで)、賑やかな部分と静かでしっとりした部分を混ぜて大きな波になってクライマックスに向かって欲しかったし、クィーンの音楽の挿入も私には全くピンと来ず。折角だから松たかこさんに歌って欲しかったです(俳優さんに馴染みがないので他にも歌える人がいるのかわからず)。

双眼鏡で表情を拡大してしっかり観ましたが、私が一番気に入ったのは広瀬すずちゃんで、可愛くて溌剌と明るくてスタイル良くてセリフも一番よく聞き取れて、彼女の場面は舞台がぱっと華やかに。竹中直人さんは声が一番しょぼかった。インターバルで戻ってこない人もちらほらいて、私の隣の二人もきっと面白くないので帰ってしまったらしいのですが、そのおかげで私はほぼ完璧に見える席に移動できたのはラッキー。

意外にも日本人以外のお客さんが多かったのですが、日本語特有のセリフが多かったので、疎外感感じたのではないかしら。うちのトーチャンが最初から「見たくない」と言ったのは正解かも。

 

と、文句ばかり言ってるようですが、15ポンドでこれだけ楽しめれば文句はございません。たった3公演のためにロンドンまで来てくれて感謝。