<7th Nov Mon>

11月6日は、半年前からチケット取って楽しみにしてた辻井伸行さんのリサイタル。一度コロナでキャンセルになった事もあり(ショパンコンクール優勝者のブルース・リウが代役)、ほぼ4年ぶり。

イギリスでの知名度はまだそれ程でもない辻井さん、サウスバンクの大ホールではなく中ホール(内田光子さんとかは大ホールであるRoyal Festival Hall)で、普段はコンサートに行かない日本人が当然多かったですが、満席。

 

 

 

 

 

アンコール:

リスト編曲のワーグナー「ローエングリン」エルザの結婚の行進
ラ・カンパネラ
ドビッシーの月の光
 

レビューは、Telegragh ★★★★が出てます。

 

私はロンドンで辻井さんを聴くのはこれが5度目で、過去記事はこちら

Proms    2013年7月 Royal Albert Hall

辻井伸行   2016年4月 Wigmore Hall

辻井伸行 2017年4月  Wigmore Hall

辻井伸行 2019年1月 Queen Elizabeth Hall

 

この中で一番感動したのは2017年のWigmore Hallで、音を聴いてるだけでもずっと涙が出る程感動したわけですが、残念ながら今回はそこまで心を揺さぶられるには至らず。とは言え、充分素晴らしい演奏で、特にリストは素晴らしかったというのが私の意見ですが、ジャズやラグライム音楽の影響を受けた最後のNikolai Kapustinは期待が高過ぎたせいか、新鮮で聴き応えはあったけど、最初から最後まで同じ感じだったのが残念。

アンコールの中ではラ・カンパネラが圧巻で、超スピードで弾ける技術は凄いし情熱も伝わってきました。トーチャンがthe most amazing pianistと絶賛したのは、彼の反応からラ・カンパネラだった筈。

最後はスタンディング・オベーションで盛り上がり拍手、辻井さんにはそれが見えなくても感じ取ってくれた筈で、嬉しそうな表情をまじか(2列目)で見ることが出来て嬉しかったですチョキ

 

帰宅したらほぼ満月のお月様が明るく輝いていて満月、そうだ、今夜はベートーベンの月光ソナタで始まってドビュッシーの月の光で終ったんだと感慨深かったのですが、こんな美しいものを辻井さんは見ることが出来ないのだと思ったら、悲しくて・・悲しい

 

尚、辻井さんが次にロンドンで弾いてくれるのは、来年6月7日のRoyal Festival Hallですからね。コロナでキャンセルになったチャイコフスキーのコンチェルト第一番。既に切符は売ってて、私は最前列を買ってありますとも。