<23rd Dec Fri>

今日からムスメは恒例の彼氏のクリスマス親戚大集合に参加ジンジャーブレッドマン誕生日帽子。一年おきに一週間もやるって大変でしょうけど、取り残された猫オッドアイ猫の面倒はトーチャンがみてあげるから安心して。

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12月21日はROHでトスカ。

 

今回は2キャストで、もう一つのチームは12月5日に観ました(→こちら)。その時のおめあてはトスカ役のスェーデン美人のマリン・バイストロムでしたが、この日はスカルピア役のアーウィン・シュロット

 

Music Giacomo Puccini/Libretto Giuseppe Giacosa and Luigi Illica/DirectorJonathan Kent/Designer Paul Brown/Lighting Designer Mark Henderson
 
Conducted by Daniel Oren
Floria Tosca Natalya Romaniw
Mario Cavaradossi Gwyn Hughes Jones replaces Freddie De Tommaso
Baron Scarpia Erwin Schrott
Cesare Angelotti Josef Jeongmeen Ahn
Sacristan Jeremy White
Spoletta Hubert Francis
Sciarrone Thomas D. Hopkinson
Young Shepherd Madeleine McGhee

 

テノールはフレディ・デ・トマソの予定でしたが体調不良で当日にドタキャン。結局2週間前聴いたばかりのGwyn Hughes Jones が代役になったのはちょっと残念でしたが、この代役の声の方が好きなので、まあいいことにしよう。

お茶目で可愛いレポレロだったシュロットも年を食って顔も体も線が崩れて、すっかりおじさんになってしまいましたが、だからこそこの役がぴったりなわけで、期待通りの貫禄たっぷりの悪漢ぶり。彼は私にとってはベストなドン・ジョバンニなのですが、その色気のある女たらしぶりは残ってて、今までで一番セクシーで男前でしかも上手なスカルピアドキドキ。鼻歌風に軽く歌う時の鼻に掛かった声が私は一番好きなのに今回はそれがなくて残念でしたが、それは出来ない役だから仕方ないし、オケとコーラスが束になって掛かっても負けない爆発的な声量は凄い迫力びっくり。この役を得意とするブリン・ターフェルが舞台近くの席にいたそうですが、きっと「おー、俺より凄い。負けた・・」と思ったことでしょう。

トスカ役のNatalya Romaniwは初めて聴きましたが、すごい美声。ルックスは先回のマリン嬢には遠く及ばないし芝居も下手ですが、例の有名なアリアをこんなに美しく歌ってくれる人は滅多にいません。他のオペラでも是非聴いてみたいソプラノです。

主役が二人ともウェールズ人なのはROHでは初めてだそうで、テノールの Gwyn Hughes Jonesもきれいな声だし、ビジュアル的にはぱっとしない二人ですが、揃って美声で聞惚れました。

指揮はダニエル・オレン

 

という事で、先回同様に立見でしたが、僅か17ポンドで良いパフォーマンスが聴けて満足拍手

ROHで今年はあと魔笛を残すのみとなりましたが、実は既に一度行ってて、クリスマス後にあと2回行きます。