<31st Jan Tue>

お正月早々に実家の母が96才で老衰死した1月も今日で終り。3月中旬の日本行きに備えて体重を減らそうと(滞在中にうんと太るだろうから)、ちょっと前から甘い物はほとんど食べてません。私は甘い物好きではないので全然平気ですが、不必要に自分もしようとするトーチャンを見るのが辛いです。別に食べればいいのに。

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12月に3度行ったROHの魔笛(→こちら)はまだ続いてて、1月24日と28日に更に二度行きました。

 

こんなに行けるのは普段は座らせてもらえない舞台脇の安い席(魔笛の3列目は15ポンド)がオーケストラの人数が少ない時だけ放出されるからで、ここを毎回売ってもらえた時はロンドンの貧乏なオペラファンは世界一恵まれてると思ったものでした。又そうなるといいなあ。少しくらいオケの人数減らしたってわかりゃしないでしょ(こうなったのは、耳にダメージができたオケ団員が訴訟に勝ったため)。

 

24日は先月と同じチームなので記事にしませんが、28日はほとんど違う歌手で又楽しめました。マクヴィッカーの演出はまともで衣装が美しいのも嬉しいです。

 

Conducted by Maxim Emelyanychev
Tamino Long Long
Pamina Jacquelyn Stucker
Papageno Leon Košavić
Queen of the Night Aleksandra Olczyk
Sarastro René Pape
First Lady Ailish Tynan
Second Lady Samantha Price
Third Lady Gaynor Keeble
Monostatos Colin Judson
First Child Tharuni Kalavannan
Second Child Patrick Devlin
Third Child Frederick Mushrafi
Papagena Rowan Pierce
 
 
タミーノ王子はLong Longという名前聞いたこともない中国人テノールでしたが、立派な声量と東洋人としては長身で顔も悪くないので見劣りもせず、なかなか良かったです。妙に力の入った昔風の歌い方はこの役には合わないけど、トゥーランドット(来月やります)ならルックスも含めたら完璧では? ヴェルディとかも上手な筈。
パミーナ王女は他のチームでプロハスカが降りた時の代役で聴いてるのですが、姿も声も可憐な感じがしないのでプロハスカの方が合ってるもののJacquelyn Stuckerの声量があってキリッとしたパミーナも素敵でした。
パパゲーノのLeon Košavićは32歳のウクライナ人バリトンですが、可愛くて上手でした。他のチームのパパゲーノも歌も演技も上手だったけど、やっぱりこの役は若い人がやる方が痛ましさがなくて良い感じ。
知名度が一番高いのはザラストロのルネ・パペですが、他チームのBrindley Sherrattがあまりに素晴らしいので、聞き劣ってしまいました。
夜の女王のAleksandra Olczykは張りのある声で充分受けましたが、細かい所で他チームのAigul Khismatullinaに軍配が上がるかな。
嬉しかったのは、パパゲーナのRowan Pierceちゃん。可愛くて鈴のような声が愛らしくて、大好きです。
魔女の一人がAilish Tynanで、やはり三人の中ではぶっちぎりに上手。セヴィリアの理髪師の家政婦役でもさすがです。
 
両チームを指揮したMaxim Emelyanychevは若くてフレッシュだし、こちらのチームがBチームなのでしょうが、Aチームに劣らない水準だったし、好みとしては私はこっちの方が好きです。
 
ということで、安いお値段で5度もまじかで楽しめて幸せなオペラハウス通いでしたラブラブ。昨日リハーサルに行ったせりヴィアの理髪師もそこの席で何度か観ます。
 

  

 

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

白ワインインターバルのワイン。もちろん私のではありません。