1月30日はセヴィリアの理髪師のリハーサルに行きましたが、どこに座ったかと言うと・・、

 

  

びっくり真正面からの完璧な眺め! そう、この滅多に座れないストールサークルの最前列は本番だと一番高い席で200ポンド以上しますよ。こんな凄い席が直前に現れたのを友人が見つけてくれたのですが、リハーサルの切符は謎が多くて、リターン不可なのに何故出てきたのか・・? おまけに少し離れたところにもう一つ出てきたので、トーチャンも一緒に行けました。

 

このオペラはここで嫌というほど観てますがいつも舞台横からで、正面からは初めてだし、ここに30ポンドで座れただけで感激なので、パフォーマンスが多少ナンでも文句はありません。実際、本気出してない人が何人かいたような気がするパフォーマンスでした(普通はリハーサルでもほとんどは本番さながらにやるのに)。

 

 

 

 

Music GIOACHINO ROSSINI/Libretto CESARE STERBINI after Pierre-Augustin Caron de/Beaumarchais’ Le Barbier de Séville/Directors MOSHE LEISER and PATRICE CAURIER/Set Designer CHRISTIAN FENOUILLAT/Costume Designer AGOSTINO CAVALCA/Lighting designer CHRISTOPHE FOREY

 

Conductor RAFAEL PAYARE

Rosina AIGUL AKHMETSHINA
Figaro ANDRZEJ FILOŃCZYK
Count Almaviva LAWRENCE BROWNLEE
Don Basilio BRYN TERFEL
Doctor Bartolo FABIO CAPITANUCCI
Berta AILISH TYNAN
Fiorello JOSEF JEONGMEEN AHN
Ambrogio CHARBEL MATTAR
Officer DAWID KIMBERG
Notary ANDREW MACNAIR

 

 

伯爵のローレンス・ブラウンリーを生で聴くのは、2017年11月のセミラーミデ(→こちら)でに次いで二度目ですが、不調だったのかリハーサルだからどうでもいいと思ったのか(それでも文句は言えませんが)、誤魔化して違う風に歌ったりして、かなりいい加減でした。メトでロッシーニとかでは看板テノールだった彼が本気出したらこんな筈ないので、本番が楽しみです。

ロジーナのAIGUL AKHMETSHINAはROH若手アーチストの時から深い声がとても印象的だったメゾでいつも歌も演技も上手で、特にカルメンとかリゴレットのマッダレーナでクネクネ色っぽい役は凄く素敵だったのに、このロジーナはお茶目な明るさが出てなくてやけに地味な演技。これもリハーサルだから本気出してない?

音楽教師のブリン・ターフェルも全然面白くない演技で、声はやたら大きかったけど、爆笑ものだったフルラネットとは比べものにもならず。本番は違って欲しいです。

フィガロのANDRZEJ FILOŃCZYKはまあまあ。バルトロ医師のFABIO CAPITANUCCIはなかなか良かったです。女中のベルタのAILISH TYNANは歌も演技も上手。

もじゃもじゃ頭の指揮者のRAFAEL PAYAREは4年前にグラインドボーンのセヴィリアの理髪師と同じ人(→こちら)。

 

もっと上手い筈の主役達で「今日はいい加減でいいよな?」とでも言い合ったのかと思えるような熱意の感じられないパフォーマンスでしたが、本番に2回行くので、リハーサルとどれだけ違うか楽しみ。